「ニアミス」と「インシデント」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「ニアミス」と「インシデント」の違いとは?違い

「ニアミス」「インシデント」はそれぞれ何を意味する言葉でどう違うのでしょうか。

この記事では、「ニアミス」「インシデント」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ニアミス」とは?

「ニアミス」とは、「とても近づいてすれ違うこと」を意味する言葉です。

元々は飛行機関係で使用される航空用語の一種で、飛行中の飛行機同士が接触の危険性があるほど異常に接近することを指します。

飛行機同士がぶつかりかねないほど近づく様子から転じて「ギリギリまで近づいたが接触せずにすれ違う」という意味で使われています。

同じ場所にいたが出会わずにやり過ごしてすれ違うなど、物理的に接したが会わない様子を指す意味で使われている表現です。


「インシデント」とは?

「インシデント」とは、「事件や事例」を表す言葉です。

本来は事件や事例として取り上げられる出来事のまとまりを指しますが、一般的には重大なアクシデントにつながる一歩前の状況を事例として取り上げる場合の呼び方として使われています。

事故は起きなかったが起きてもおかしくない危険な状況が「インシデント」に当たります。


「ニアミス」と「インシデント」の違い

「ニアミス」「インシデント」の違いを、分かりやすく解説します。

「ニアミス」「インシデント」はどちらも重大な事故につながれない一歩手前の状況を表す言葉です。

「ニアミス」は衝突事故につながりかねない異常接近を意味するのに対し「インシデント」は内容や種類を問わず重大事故につながりかねない一歩手前の状況を指す、という違いで区別されます。

「ニアミス」は航空機の衝突事故につながりかねない一歩手前の状況なので「インシデント」の一種に当たります。

「ニアミス」の例文

・『旅客機と戦闘機が東京湾上空でニアミスした』
・『一歩間違えればニアミスでは済まず衝突していただろう』

「インシデント」の例文

・『重大なインシデントとして取り上げられる』
・『確認不足がインシデントであると認定された』

まとめ

「ニアミス」「インシデント」では指している状況が異なります。

どのような時に使う言葉なのかを正しく理解しておきましょう。

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