社会の姿を表す言葉として「ユートピア」と「ディストピア」があります。
SF作品などで登場するこの二つはそれぞれ何を表しているのでしょうか。
今回は、「ユートピア」と「ディストピア」の違いを解説します。
「ユートピア」とは?
「ユートピア」とは、「理想的な世界」を意味する言葉です。
「ユートピア」の使い方
概念として皆が思い描くような理想的な社会のあり方が実現した世界を表す言葉で、日本語では「理想郷」といいます。
病気がない、飢える心配がない、犯罪がないなど社会のあり方として理想的な要素が全て成立している世界が「ユートピア」であり現実社会が目指すべき目標やお手本となるような素晴らしい世界です。
あくまでも架空の話なので人が嫌がる仕事を誰がこなすのかなど整合性が取れない部分もありますが、そういった現実的な都合はさておき皆が思う理想の姿を集めたものが「ユートピア」です。
「ディストピア」とは?
「ディストピア」とは、「理想的な姿とは正反対の最悪な世界」を意味する言葉です。
「ディストピア」の使い方
概念として理想的な世界が存在するように、その正反対の救いがなくひどい世界もあります。
人々の幸福が失われたような最低最悪の世界が「ディストピア」です。
理想的なセカイのあり方は多くの人々に共通していますが最悪な姿というのはひとつではありません。
暴力に支配された世界や秩序のない無法の世界、飢えと渇きに苦しむ世界や政府に全てを支配された管理社会など、様々な社会がディストピアとして提示されています。
「ユートピア」と「ディストピア」の違い
理想的な世界が「ユートピア」、理想とは逆のどうしようもない世界が「ディストピア」です。
「ユートピア」と「ディストピア」は反対語の関係にある言葉で、それぞれ概念としての最高の世界と最悪の世界を表します。
まとめ
「ユートピア」と「ディストピア」は社会の在り方の対極を意味する言葉です。
あくまでも概念的なものであり実際に存在するわけではありません。
映画や小説などフィクションでよく使われる表現なので正しく意味を理解しておきましょう。