道の途中で何かをすることを表す言葉として「寄り道」と「道草」があります。
この2つはどのような違いで区別されるのでしょうか。
今回は、「寄り道」と「道草」の違いを解説します。
「寄り道」とは?
「寄り道」とは、「目的地に向かう途中でどこかに立ち寄ること」を意味する言葉です。
「寄り道」の使い方
出発地から目的地までの途中の道のりで別の場所に立ち寄る行為を表します。
家から銀行まで行く途中に郵便局に立ち寄ったり駅から家までの帰り道の途中にスーパーに寄って買物したりなど、目的地までの道中で別の場所に立ち寄る行為全般が「寄り道」です。
別の場所で本来の目的と関係のないことをするさまを指しますが、必ずしも無駄な行為とは限らず重要なことを他の目的のついでに立ち寄ってやる場合も「寄り道」と表現します。
「道草」とは?
「道草」とは、「道中で無駄な時間を使うこと」を意味する言葉です。
「道草」の使い方
移動の途中で目的とは無関係の行為で時間を浪費することを意味します。
元々は「道草を食う」という慣用句で、移動のために使われている馬や牛などの動物が道の途中で草を食べ始めてしまい無駄な時間を浪費するさまに由来する言葉します。
どのような行動であっても目的地までの移動と無関係に時間を浪費すれば「道草」です。
「寄り道」と「道草」の違い
目的地までの道中で別の場所に立ち寄るのか「寄り道」、目的地までの道中で無駄に時間を浪費するのか「道草」という違いで区別されます。
どちらも目的地までの道中で行われる別の行動を指しますが「寄り道」は立ち寄っていれば内容は問わないのに対し、「道草」は意味のない時間の浪費に対してのみ使う表現です。
「寄り道」の例文
・『駅に行く途中に寄り道する』
・『健康に寄り道してから帰宅する』
「道草」の例文
・『道草を食っていたら遅刻しそうになった』
・『道草しないでさっさと帰る』
まとめ
よく似た意味合いで使われる「寄り道」と「道草」ですが、本来の意味は大きく異なります。
時間を無駄にしているかどうかに注目して正しい表現を選んでください。