「口が堅い」と「口が重い」の違いとは?分かりやすく解釈

「口が堅い」と「口が重い」の違いとは?違い

この記事では、「口が堅い」「口が重い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「口が堅い」とは?

「くちがかたい」と読み、言うべきではないことをむやみやたらに口にしないことをいいます。

秘密を守る人のことです。

口が軽い人の反対になります。


「口が堅い」の使い方

言うべきではないことは言わない人、又は大切なことを漏らさない人に対して「口が堅い人」といいます。

「口が堅いので信頼できる」などと、使うこともあります。


「口が重い」とは?

「くちがおもい」と読み、口数が少なく、あまり話さないことをいいます。

また、寡黙な人に対して使うこともあります。

以前は、「口が軽い」という言葉が、対義語だったという説があります。

昔は、「口が重い」「口が軽い」が対義語とされており、寡黙な人、口数が少ない様子を「口が重い」といい、口数が多いことを「口が軽い」と言っていました。

今では、「口が軽い」は口数が多いというよりも、秘密を話してしまう、言うべきではないことを言ってしまうというニュアンスが強くなり、「口が堅い」の対義語となっています。

「口が重い」の使い方

「あの人は口が重いから」などと、寡黙な人に対して使います。

また、気まずい時や言い出しにくいことがあるときなどに使用します。

「口が堅い」と「口が重い」の違い

「口が堅い」は、秘密などを守ること、言うべきではないことを言わないという意味があります。

それに対し、「口が重い」は、口数が少ないこと、寡黙な人という意味があります。

違いは、口が堅いと言った場合には、本人が秘密などを軽々しく漏らさないようにしているという意味で、口が重いと言った場合には、本人の意思にかかわらず、口数が少ないという意味になります。

口をドアに例えるなら、ロックが掛かっているドアと、重くてなかなか開かないドアの違いになります。

「口が堅い」の例文

・『口が堅いと評判の社員に、極秘の仕事を頼んだ』
・『彼は、口が堅いから信用できます』

「口が重い」の例文

・『わたしの恋人は、口が重い人でクールに見えるけれど、本当は何も考えていないから話せないのかもしれない』
・『会議で、売上が減少していることに触れると、急に皆さんの口が重くなってしまいました』

まとめ

「口が堅い」「口が重い」は少し似ている言葉です。

違いを知って、使い分けてください。

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