この記事では、「分散」と「散乱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「分散」とは?
「分散」は「ぶんさん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとが別々になって離れること」という意味です。
2つ目は「物理学用語で、ある波長の進む速度が振動数により変化する現象」という意味です。
3つ目は「化学用語で、一つの物質中に、他の物質が微粒子状態で散らばっている現象」という意味です、4つ目は「データの誤差を表す値のこと」という意味です。
5つ目は「江戸時代に借金で破産した時の清算方法のこと」という意味です。
「分散」の言葉の使い方
「分散」は名詞として動詞を伴い「分散する・した」と使われたり、「分散登校」などと使われたりします。
基本的に、「一つにまとまっているものが、バラバラに分けて離れる様子」に使われる言葉です。
「散乱」とは?
「散乱」は「さんらん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「あたり一面にバラバラと秩序なく広まること」という意味です。
2つ目は「波動や粒子などが、物にぶつかってバラバラにまとまりなく進むこと」という意味です。
3つ目は「仏教用語で、煩悩により心が乱れて不安定になること」という意味です。
「散乱」の言葉の使い方
「散乱」は名詞として動詞を伴い「散乱する・した」と使われることが多くなります。
基本的に「物がバラバラに秩序なく広がる様子」に使われる言葉です。
「分散」と「散乱」の違い
「分散」は「一つにまとまっているものが、バラバラに分けて離れる様子」です。
「散乱」は「物がバラバラに秩序なく広がる様子」です。
「分散」の例文
「分散」の例文は以下の通りです。
・『幾つかのグループに分散して行動する』
・『預金を幾つかの銀行に分散させる』
・『行方不明者を何人かに分散して探す』
「散乱」の例文
「散乱」の例文は以下の通りです。
・『ガラスの破片が散乱する』
・『海岸にゴミが散乱している』
・『桜の花びらが散乱する』
まとめ
今回は「分散」と「散乱」について紹介しました。
それぞれの違いを理解して、正しく使える様にしておきましょう。