この記事では、「牛めし」と「牛丼」の違いについて紹介します。
牛めしとは?
牛めしとは、薄く切った牛肉や玉ねぎを砂糖や醤油などで甘辛く煮込んだものを白いご飯の上にのせた料理のことをいいます。
明治時代に誕生した料理で、牛鍋をご飯にのせたのが始まりとされます。
牛鍋は今でいうすき焼きで、薄切りにした牛肉やネギ、シイタケ、春菊、焼き豆腐、シラタキなどを鍋で似た料理です。
明治時代までは日本ではあまり牛肉を食べる習慣がありませんでしたが、文明開化と共に牛肉を食べる習慣が広まりました。
東京には牛鍋屋が500軒以上あったといわれています。
牛丼とは?
牛丼とは牛めしと同じもので、手軽に食べられる大衆食として知られています。
昔は牛めしと呼ばれていましたが、牛丼という名称に変わっていったのです。
関東大震災が起こった時には手軽に食べられる牛丼を販売する露天や屋台などが次々登場し、人気となります。
そして日本橋で創業した外食チェーン店大手の吉野家が、ファーストフードとして売り出します。
それまで牛丼は東京近辺で食べられているローカルフードでしたが、全国で親しまれるようになっていきました。
牛めしと牛丼の違い
牛めしと牛丼は呼び名が違うだけで、全く同じ料理です。
元々は牛めしと呼ばれていましたが、牛丼という名称が登場して牛丼とも呼ぶようになります。
吉野家が牛丼として売り出し全国展開したことから、牛丼の方がよく使われるようになりました。
吉野家も最初から牛丼という名前を使っていたわけではなく、最初は「牛鍋ぶっかけ」という名称で販売していたようです。
現在でも牛丼ではなく牛めしという名称を使っているお店もあります。
吉野家やすき屋といったチェーン店では牛丼と呼んでいますが、松屋では牛めしと呼んでいます。
そのため牛めしといっても牛丼といっても間違いではありません。
まとめ
牛めしと牛丼は同じ料理なので、違いはありません。