「救助」と「救護」の違いとは?分かりやすく解釈

「救助」と「救護」の違いとは?違い

「救助」「救護」はどちらも救うことを表す言葉ですが、具体的にはどのような意味の違いがあるのでしょうか

今回は、「救助」「救護」の違いを解説します。

「救助」とは?

「救助」とは、「危険な状態から救い出し助けること」を意味する言葉です。


「救助」の使い方

危険状態からの脱出の意味で使われる言葉で、生命の危機にある人や危険な状態にある人などを別の人が救い助け出して安全な状態へと移行させることを表します。


「救護」とは?

「救護」とは、「体調を崩している人を救い看護すること」を意味する言葉です。

「救護」の使い方

病人や怪我人など体調を崩している人に対して行われる行為で、キズの手当てや病気の治療などをその場で行い生命の危機から遠ざける活動を表します。

本格的な治療には専門の知識が必要ですが、一般的に「救護」という場合はその場でできる緊急的な対応を指すので本格的な医療行為でなくても成立します。

熱中症の人を木陰に運んだり気分が悪い人のベルトを緩めて楽にしたりなど、人を救うために行われる緊急的な看護が「救護」です。

「救助」と「救護」の違い

危険な状態から救い助け出すのが「救助」、生命の危険から救う目的で看護するのが「救護」という違いで区別されます。

どちらも人を救う目的であることは同じですが具体的な活動内容は大違いです。

対象が遭難者である場合「救助」はヘリコプターで吊り上げて運んだり担いで下山したりなどの現場からの脱出を指しますが、「救護」は現場で負傷を治療したり楽な姿勢をとらせたりなど生命の危険から救い出す行為を表します。

「救助」の例文

・『取り残された人を救助する』
・『火災現場で救助活動を行う』

「救護」の例文

・『気絶した人を救護する』
・『適切な救護により一命を取り留めた』

まとめ

「救助」「救護」はどちらも救う行為を指しますが目的と具体的な行動内容に違いがあります。

何のためにどう動くのかに注目してふさわしい言葉を使ってください。

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