「破産」と「破算」の違いとは?分かりやすく解釈

「破産」と「破算」の違いとは?違い

「破産」「破算」はどちらも「はさん」と読む同じ読み方を持つ言葉です。

2つの言葉はどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「破産」「破算」の違いを解説します。

「破産」とは?

「破産」とは、「金のやりくりが成立しなくなり行き詰まって財産をすべて失うこと」を意味する言葉です。


「破産」の使い方

支払いや返済に行き詰まることを意味する言葉で、一般的には期限までに負債を返済できなくなることを表します。

経済的な信用を全て失ってしまうので債権者からは一斉に債務の返済を求められ経済的に破綻してしまうのが「破産」です。

狭義ではいつに基づいて行われる申し立てを意味しますが、広義では経済的に成り立たなくなること全般を「破産」と表現します。


「破算」とは?

「破算」とは、「計算を破棄すること」を意味する言葉です。

「破算」の使い方

それまでしてきた計算や導き出された計算結果をなかったものにし何もない状態に戻すことを指します。

一般的には「御破算」という形でそろばんの計算を始める前に用いられ、新しく計算を始めるためにそろばん玉を動かしている状態から初期状態へ戻すよう促す意味で使われる言葉です。

計算を破棄するという意味から転じて「それまでに積み重ねてきた努力や成果がすべてダメになり元の状態に戻る」という意味でも使われます。

「破産」と「破算」の違い

経済的に行き詰まり駄目になってしまうのが「破産」、計算などこれまで積み重ねた努力が全て無駄になり実を結ばないのが「破算」という違いで区別されます。

「破産」の例文

・『明日までに返済できなければ破産してしまう』
・『莫大な財産を全て使い切り破産してしまった』

「破算」の例文

・『御破算で願いましては』
・『いい感じだと思っていたのにお見合いの話は御破算になってしまった』

まとめ

「破産」「破算」は読み方は同じですが言葉の意味は全く異なります。

どちらも成立しなくなるという意味が似ているため混同しやすいですが、それのぞれ正しい意味を理解してきちんと使い分けてください。

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