「正体」と「正味」は、同じ「正」の字が含まれていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「正体」と「正味」の違いを分かりやすく説明していきます。
「正体」とは?
そのもの本来の姿を意味する「正体」。
何も隠されていない姿を指す言葉となります。
また、正常に意識が働いている時の様子や神仏の本体も意味します。
言い換えれば、「真の姿」や「本当の顔」。
「実態」や「素顔」、「本性」などと同じです。
「正体」の使い方
「正体」は、「粉の正体」や「人の正体」、「化け物の正体」などといった使い方のほか、「正体を現す」、「正体をあばく」、「正体を見抜く」などといった形で使用します。
「正味」とは?
ものの本当の中身を意味する「正味」。
余分なものを取り除いたものを意味する言葉となります。
この意味を基本に包装などを取り除いた商品だけの中身や実質的な数量。
仕入れの値段などを意味する言葉となります。
表面には現れない隠された本当のところといった意味でも「正味」といった言葉が用いられます。
言い換えれば、「中身」や「内容物」、「中味」などと同じです。
「正味」の使い方
「正味」は、「正味利益」や「正味値段」、「正味の目方」、「正味のはなし」などといった形で使用します。
「正体」と「正味」の違い
「正体」と「正味」の違いですが、「正体」は、そのものの本当の姿を意味し、「正味」は、余計なものを取り除いた状態のことを意味するといったものとなります。
「正体」の例文
・『結婚するまで、彼女の正体を見抜くことができなかった』
・『彼は酔うと、よく正体を失くしてしまいます』
・『あれこそが、女の正体だと思った』
・『私は人の正体を見抜く力がある方だ』
「正味」の例文
・『専業主婦の家事時間は、正味、何時間になるのだろうか』
・『この商品の正味は1キログラムとなります』
・『正味の仕入れ値を知りたい』
・『今回、稼働していたのは正味3時間ぐらいだったと思います』
まとめ
「正体」と「正味」には、以上のような違いがあります。