この記事では、「旧約聖書」と「新約聖書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「旧約聖書」とは?
「旧約聖書」とはユダヤ教の聖典でありキリスト教にとっても重要な意味のある聖典です。
キリスト教はユダヤ教を前身とした宗教であり同じ神を信仰の対象にしています。
その神と先に交わした旧い契約を書き記した聖書なので「旧約聖書」であり、ユダヤ人の民族主導者であるモーセを通じて神と人間が交わした契約です。
ユダヤ人が契約したユダヤ人のための宗教の聖書ですが、それを前身としているキリスト教にとっても信仰の模範として重要な聖典なので、「旧約聖書」はキリスト教も聖典として扱っています。
「新約聖書」とは?
「新約聖書」とはキリスト教において「旧約聖書」と並ぶ聖典です。
預言者であるイエス・キリストが神から預かった言葉やその行いをもとに作られています。
イエス・キリストによって更新された新しい契約をまとめた聖書なので「新約聖書」です。
そのため「新約聖書」はユダヤ教徒にとっては聖書ではなく、キリスト教でしか聖書扱いされていません。
「旧約聖書」と「新約聖書」の違い
「旧約聖書」と「新約聖書」の違いを、分かりやすく解説します。
キリスト教において前身となるユダヤ教の聖典が「旧約聖書」で、キリスト教独自の新しい聖典が「新約聖書」です。
モーセが神から預かった旧い契約を記した物が「旧約聖書」で、「新約聖書」は「旧約聖書」の契約からイエス・キリストによって更新された新しい契約が記された聖書として扱われます。
「旧約聖書」はキリスト教の前身であるユダヤ教にとっても当然聖典ですが、「新約聖書」はユダヤ教では聖典として扱いません。
まとめ
キリスト教はキリスト教内でも完全に新しく作られた宗教と認識されているわけではなく、大まかに説明するとモーセを通して交わされた契約がイエス・キリストを通して更新されてできた宗教として扱われています。
そのため更新前の契約と更新後の契約がともに重要であり、それぞれを記しまとめたものが「旧約聖書」と「新約聖書」です。