「飛行場」と「空港」の違いとは?分かりやすく解釈

「飛行場」と「空港」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「飛行場」「空港」の違いについて紹介します。

飛行場とは?

飛行場とは、飛行機が離着陸できる場所のことをいいます。

世界には、4万か所以上の飛行場が存在しているといわれます。

コンクリートやアスファルトで舗装された飛行場だけではなく、草地や砂地、砂利になっている飛行場もあります。

水上飛行機用の水の上に作られた離着陸場も飛行場といいます。

また、ヘリポート等も飛行場の1つになります。

日本では、航空法に基づく安全基準が設けられています。

飛行場を設置するには、国土交通大臣に設置の許可申請を行わなければなりません。


空港とは?

空港とは、飛行場のうち旅客機や貨物機など民間の飛行機が離着陸する公共性の高いものをいいます。

英語の「Airport」を直訳して生まれた言葉です。

空港には、滑走路や誘導路、レーダー、管制塔、無線送受信装置、航空灯火、気象観測施設など飛行機が離着陸するために必要な設備が備えられています。

国や地方自治体が管理を行っている空港もありますし、民間企業が管理している空港もあります。

日本の代表的な空港には、羽田空港や成田空港が挙げられます。


飛行場と空港の違い

飛行機が離着陸できる場所は全て飛行場なので、本来は空港も飛行場に含まれます。

昔は全て飛行場という名で呼んでおり、羽田空港も東京飛行場と呼ばれていました。

空港という名称が使われるようになったのは、空港整備法ができたためです。

それにより旅客機など大型の飛行機が離着陸でき、定期便が就航するような飛行場を空港と呼ぶようになりました。

小型の飛行機だけが離着陸できる施設や自衛隊の基地の中にある離着陸できる場所は飛行場と呼ばれています。

まとめ

飛行場は元々、飛行機が離発着できる場所のことをいいます。

そのため空港も飛行場に含まれますが、現在は旅客機など大型の飛行機が離着陸できる公共性の高い施設だけを空港と呼んでいます。