「肯定」と「賛成」の違いとは?分かりやすく解釈

「肯定」と「賛成」の違い生活・教育

この記事では、「肯定」「賛成」の違いを分かりやすく説明していきます。

「肯定」とは?

「肯定」とは物事に対してそれが正しくその通りだと認めることです。

また物事の価値や意義に関して積極的に認めることも指します。

基本的には合っているか否か正解かどうかという正否の判断がつく物事に対して、それが正しいことだと認めることが「肯定」になります。

そのため正否の判断がつかないような物事は「肯定」されません。

また正しいかどうか聞いた相手が間違った知識や考え方をしていた場合は、「肯定」された物事であっても間違っている場合もあります。


「賛成」とは?

「賛成」とは意見や案などに対して良い考えだと認めたり、自分も同じ考えだと同意することです。

「賛成」するかどうかはそれが実際に正しいかどうかではなく良いと思ったかどうかでしかありません。

そのため世間一般的には正しくなかったりもっと言えば間違ったことでも、それをすることで良い結果に繋がると考えられた場合には「賛成」されます。


「肯定」と「賛成」の違い

「肯定」「賛成」の違いを、分かりやすく解説します。

物事に対して正しいと認めることが「肯定」で、意見に対して良いものだと同意することが「賛成」です。

「肯定」するかどうかの基準は物事の正否ですが「賛成」するかどうかの基準は良し悪しによってきまるので「賛成」の方が主観に左右されがちになります。

また「肯定」は意見や案だけでなく疑問や質問の返答としてもされることがありますが、「賛成」は基本的に意見や案といった考え方そのものについてだけされるもので、考え方に伴う疑問や質問にはするものではありません。

まとめ

現代社会では基本的に正しいことは良いものだという価値観があるので「肯定」「賛成」が混同されますが、実際にはどんな物事に対して何を基準として認めるかが違います。

良くはないけれど「肯定」することも正しくはないけれど「賛成」することもあるので、「肯定」「賛成」の意味と基準を理解した上でどちらの形で認めるか決めるべきです。