「街」と「町」はどちらも「まち」と読みます。
同じような意味合いで使われる二つの言葉ですが、具体的にどのような違いで使い分けられているのでしょうか。
今回は、「街」と「町」の違いを解説します。
「街」とは?
「街」とは、「商店が立ち並び栄えている地域」を意味する言葉です。
「街」の使い方
商店やビルなどが立ち並ぶ栄えた地域を指す言葉で、一般的に「繁華街」と呼ばれる地域を指します。
人が大勢集まって住み暮らす場所を指しますがただ住んでいるだけではなく活気に溢れ経済活動が盛んな場所を「街」と表現します。
特に商業的に栄えていることが重要です。
その地域に住む人だけではなく外部から多くの人が訪れて賑わうようなエリアが「街」に当たります。
「町」とは?
「町」とは、「人が集団で住み生活している地域」を意味する言葉です。
「町」の使い方
大勢の人々が集まって社会生活を営む地域を指す言葉で、大勢が生活するため社会的に整備された生活地域を指します。
日本の行政区分では村よりも大きく市よりも小さい地域を表します。
「街」と「町」の違い
「街」と「町」の違いは「賑わい」です。
大勢の人が出入りして買い物したり娯楽を楽しんだりなど商業的に賑わっている地域が「街」、たくさんの人々が集団を形成して生活する地域が「町」という違いで使い分けられます。
「街」が繁華街や住宅街など地域に見られる特定の性質を強調しているのに対し、「町」は住宅だけでなく店や農地などあらゆる要素を含んだ一帯地域を指すという違いでも区別されます。
「街」の例文
・『街は人でごった返している』
・『新幹線の駅ができてから街は急速に発展した』
「町」の例文
・『時計台が町のシンボルである』
・『街の将来を案じて議員に立候補する』
まとめ
「街」と「町」は同じような意味を持ちますが賑わいや性質の違いによって使い分けられます。
行政区分の意味で使う場合は明確に区別されているので混同しないように注意してください。
