「笹刈刃」と「チップソー」の違いとは?分かりやすく解釈

「笹刈刃」と「チップソー」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「笹刈刃」「チップソー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「笹刈刃」とは?

「笹刈刃」とは刈払機に使われる付け替え刃の一つで円形の回転刃から丸みを帯びた刃が出ているタイプの金属刃です。

笹の葉などの柔らかい草は刈払機を動かすと滑って刈りにくい問題がありましたが、「笹刈刃」は刃の丸みが滑る草に当たりやすいので柔らかく滑る草を効率的に刈れます。

ただし柔らかい草にだけ有効というわけでは当然なく、刈払機の回転刃は刃の数が多いほど硬い草が刈りやすくなるものですが「笹刈刃」は30以上の刃がついているので硬い草を刈るのにも効果的です。

柔らかい草から硬い草にまで対応していて汎用性が高く、切れ味が落ちても研ぐことでまた切れ味を取り戻せるので趣味や庭の手入れに使う人だけでなく、林業で生計を立てている方にも愛用されています。


「チップソー」とは?

「チップソー」は一般的な回転刃の刃先にチップと呼ばれる固い金属片がくっつけられているタイプの金属刃です。

刈払機にも使われるタイプの金属刃ですが丸のこの刃として木材を切るためのものなどもあるので、刈払機で使えるものなのかは確認して選ぶ必要があります。

本体部分には刃がついておらず高速回転させ硬い金属片をぶつけて草を刈るという仕組みになっているので止まっている状態では触っても怪我しにくく安全です。

ですが柔らかい草は滑って刈りにくく、また使っているうちにチップが外れて飛んでしまうと研いでも切れ味が戻らないという難点も持っています。

その分刈払機としては硬い草に対して非常に強く細い竹程度なら草と一緒に刈り込めるものすらあるほど強力です。


「笹刈刃」と「チップソー」の違い

「笹刈刃」「チップソー」の違いを、分かりやすく解説します。

円盤状の刃から丸みのある刃が出ている円盤カッターが「笹刈刃」で、似た形状ながら出っ張っている刃の先端に金属片がついている円盤カッターが「チップソー」です。

「笹刈刃」は円盤カッター自体に刃がついていてそれで草を切って刈りますが、「チップソー」には鋭い刃はついておらず硬いチップをぶつけることで草を刈ります。

「笹刈刃」は柔らかい草にも硬い草にも効果的で汎用性の高い替刃ですが、「チップソー」は柔らかい草は刈りにくいかわりに硬い草には抜群の効果がある硬い植物向きの替刃です。

また切れ味が落ちた場合研磨することで切れ味を取り戻せますが、「笹刈刃」は十分な切れ味に戻せるのに対して「チップソー」はチップが剥がれてしまった場合切れ味が戻らなくなります。

まとめ

「笹刈刃」「チップソー」は構造からして違い、「笹刈刃」はカッター自体についている刃で草を切り、「チップソー」は刃についているチップがぶつかる衝撃で草を刈ります。

実用面に関しては「笹刈刃」は柔らかい草も硬い草も十分刈りやすく、「チップソー」は柔らかい草は刈りにくいかわりに硬い草は抜群に刈れると覚えておくと良いでしょう。