「カーブアウト」と「スピンオフ」の違いとは?分かりやすく解釈

「カーブアウト」と「スピンオフ」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「カーブアウト」「スピンオフ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「カーブアウト」とは?

「カーブアウト」の意味は以下の通りです。

1つ目は「像などを彫刻して作る」という元の意味で、堅いものを彫ってある形に作ることです。

2つ目は「土地など区分けする」という意味で、広い範囲の土地を分割することです。

3つ目は「望む地位や生活などを努力して作り上げる」という意味で、自分の望みや理想の状態を苦労して築き上げることです。

4つ目は「ビジネスで、親会社が子会社や事業の一部を子会社として独立させること」という意味で、日本ではベンチャー企業として独立させて採算を図る戦略として活用されています。

上記に共通するのは「築き上げる」という意味です。

「カーブアウト」は英語の「carve out」が日本語化した言葉で、「carve」「彫像・文字などを彫って作る」「望む地位・生活などを自ら努力して切り開く」という意味があります。


「カーブアウト」の使い方

「カーブアウト」は名詞として「カーブアウトする・される」「カーブアウトを実施する」などと使われます。

基本的に、彫刻して作ることや、自分で苦労して築き上げることや、親会社が子会社を完全独立させることに使われる言葉です。


「スピンオフ」とは?

「スピンオフ」の意味は以下の通りです。

1つ目は「物を副産物として生み出す」という元の意味で、オリジナルのものから派生させて出来上がったもののことです。

2つ目は「ある分野で開発された技術を他の分野へと応用すること」という意味で、ある目的で考え出された技術を、違う分野でも使える様にすることです。

3つ目は「映画やドラマ、マンガなどの外伝」という意味で、元の作品を軸にサブキャラや世界観をメインにした作品のことです。

4つ目は「ビジネスで、親会社との資本関係を継続したまま、事業部を独立させること」という意味で、独立後も親会社からの資本援助を受けながら経営される企業のことです。

上記に共通するのは「派生させる」という意味です。

「スピンオフ」は英語の「spin off」が日本語化した言葉で、「spin」「くるくる回る」という意味があります。

「スピンオフ」の使い方

「スピンオフ」は名詞として「スピンオフする・した」「スピンオフ作品」などと使われます。

基本的に、ものごとが派生することや、親会社と資本関係を続けたまま独立する事業のことに使われる言葉です。

「カーブアウト」と「スピンオフ」の違い

「カーブアウト」「彫刻して作ること」「自分で苦労して築き上げること」「親会社が子会社を完全独立させること」という意味です。

「スピンオフ」「ものごとが派生すること」「親会社と資本関係を続けたまま独立する事業」という意味です。

「カーブアウト」の例文

・『この作品は大理石をカーブアウトしたものだ』
・『広大な敷地をカーブアウトする』
・『自分の人生は自分でカーブアウトする』
・『新たに子会社をカーブアウトする』

「スピンオフ」の例文

・『この手法はオリジナルからスピンオフしたものだ』
・『プチプラのブランドをスピンオフさせる』
・『このドラマは本編のスピンオフだ』
・『本社が通販の事業部をスピンオフする』

まとめ

今回は「カーブアウト」「スピンオフ」について紹介しました。

「カーブアウト」「築き上げる」「完全独立する」「スピンオフ」「派生する」「資本関係が続く」と覚えておきましょう。