この記事では、「一瞥」と「一目」と「一見」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一瞥」とは?
「一瞥」は「いちべつ」と読みます。
意味は「ちらっとだけ見ること」という意味で、ほんの一瞬だけ視線をやることです。
「一」は「わずか」「ちょっと」という意味、「瞥」は「ちらりと見る」という意味、「一瞥」で「ちょっとだけちらりと見ること」になります。
「一瞥」の使い方
「一瞥」は名詞として「一瞥する・した」「一瞥をくれる・くれた」などと使われます。
基本的に、相手を認識してちらっとだけ見ることに使われる言葉です。
「一瞥」の例文
・『彼女は元カレに一瞥くれて通り過ぎた』
「一目」とは?
「一目」は読み方により意味が違い、以下の通りです。
「いちもく」と読む場合、1つ目は「ほんのちょっと見ること」という意味です。
2つ目は「一度に全てを見渡すこと」という意味です。
3つ目は「碁盤の一つの目」という意味で、「一目置く」は、囲碁で弱い方が先に一つ石を置くことから、「相手を優れているとして一歩譲ること」という意味で使われます。
「ひとめ」と読む場合、1つ目は「一度だけ見る」という意味です。
2つ目は「ちょっとだけ見ること」という意味です。
3つ目は「一度に広い範囲を見渡すこと」という意味です。
「一目」の使い方
「一目」は「いちもく」と読む場合、名詞として「一目する・した」「一目置く」などと使われます。
「ひとめ」と読む場合、「一目会う・会った」「一目惚れ」などと使われます。
基本的にどちらも、ほんの少しだけ見るという意味がある言葉です。
「一目」の例文
・『彼は現場を一目(いちもく)しただけで何が起きたかを悟った』
「一見」とは?
「一見」は「いっけん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ひと通り目を通すこと」という意味で、一度全部見ることです。
2つ目は「ちらりと見ること」という意味で、その場に行った瞬間パッと見ることです。
3つ目は「ちょっと見たところ」という意味で、少し見た印象のことです。
上記に共通するは「その場でちょっと見る」という意味です。
「一見」の使い方
「一見」は名詞として「一見する・した」と使われたり、副詞として「一見して把握する」「一見平和そうに見える」などと使われます。
基本的に、その場でひと通り目を通して感じたり考えたりすることに使われる言葉です。
「一見」の例文
・『彼は一見真面目そうに見える』
「一瞥」と「一目」と「一見」の違い
「一瞥」は「相手を認識してちらっとだけ見ること」という意味です「一目」は「ほんの少しだけ見る」という意味は共通、「いちもく」は「全部見渡す」という意味、「ひとめ」は「一度だけ見る」という意味があります。
「一見」は「その場でひと通り目を通して感じたり考えたりすること」という意味です。
まとめ
今回は「一瞥」と「一目」と「一見」について紹介しました。
「一瞥」は「ちらっと見る」、「一目」は「ほんの少しだけ見る」、「一見」は「ひと通り見る」と覚えておきましょう。