この記事では、「デマ」と「ガセ」と「ホラ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「デマ」とは?
「デマ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「政治目的で、意図的に流す人を扇動する様な偽の情報」という元の意味で、政治的に人々を混乱させる目的で流す虚偽の情報のことです。
2つ目は上記から転じて「人を惑わす様な事実に反する噂」という意味で、政治に関係なく流す無責任な情報のことです。
「デマ」はドイツ語の「demagogie(デゴマギー)」が日本語化した言葉で、「出まかせ」が語源ではありません。
「デマ」の使い方
「デマ」は名詞・形容動詞として「デマだ・である」「デマを飛ばす」「デマが広まる」などと使われます。
基本的に、日常で使う場合、相手の印象を悪くする為に悪意を持って流す、虚偽の情報を表す言葉です。
「デマ」の例文
・『大物芸能人が逮捕されるというデマが流れた』
「ガセ」とは?
「ガセ」は「にせものやまやかしもの」という意味です。
いんちきなのに本物と偽り、人を騙す物や情報のことです。
「ガセ」の語源は「お騒がせ」「人騒がせ」が省略された言葉で、元々は「テキ屋」の隠語として使われていました。
「ガセ」の使い方
「ガセ」は名詞・形容動詞として「ガセだ・である」「ガセネタを掴ませる」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、情報の発信者本人が本当か嘘か分からないまま悪意なく流す、虚偽の情報を表す言葉です。
「ガセ」の例文
・『マスコミが、大物芸能人同士が結婚するというガセネタに踊らされる』
「ホラ」とは?
「ホラ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「実際にものごとよりも大袈裟に言うこと」という意味で、事実に尾ひれを付けて内容を面白くすることです。
2つ目は「全くのでたらめを言うこと」で、その場のノリでつい自分を大きく見せる嘘をつくことです。
上記に共通するのは「大袈裟な嘘」という意味です。
「ホラ」の語源は「法螺貝」で、「法螺貝」を吹くと見た目以上に大きな音がでて周囲がびっくりすることに由来しています。
ここから「実際より大袈裟なこと」→「事実より大袈裟な嘘をつく」という意味で使われる様になりました。
「ホラ」の使い方
「ホラ」は名詞・形容動詞として「ホラだ・である」「ホラを吹く」「ホラ話」などと使われます。
基本的に、情報の発信者本人が嘘だと分かっていながら、その場のノリや相手を楽しませる為に言う、悪意のない嘘のことです。
「ホラ」の例文
・『彼はアラブの資産家の子孫だとホラを吹いた』
「デマ」と「ガセ」と「ホラ」の違い
「デマ」は「相手の印象を悪くする為に悪意を持って流す、虚偽の情報」という意味です。
「ガセ」は「情報の発信者本人が本当か嘘か分からないまま悪意なく流す、虚偽の情報」という意味です。
「ホラ」は「情報の発信者本人が嘘だと分かっていながら、その場のノリや相手を楽しませる為に言う、悪意のない嘘」という意味です。
まとめ
今回は「デマ」と「ガセ」と「ホラ」について紹介しました。
「デマ」は「悪意のある嘘」、「ガセ」は「本人が自覚していない嘘」、「ホラ」が「相手を楽しませる為の大袈裟な嘘」と覚えておきましょう。