この記事では、「ヌー」と「バッファロー」と「水牛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ヌー」とは?
アフリカ東部から南部に分布し、開けたサバンナに生息するウシ科の動物で、ウシ科の大部分の種を含むグループであるアンテロープ(レイヨウ)に分類される生き物です。
肩高130~140センチメートル、体重150~270キログラム位となっていてウシカモシカの和名を付けられています。
数万から数十万頭のヌーの群れによるエサの多い草原を求めて危険な川を渡るなどの大移動が有名な生態と言えるでしょう。
大移動の際には一定数の溺死するヌーがいますがこれも生態系に組み込まれ川の栄養となっています。
「バッファロー」とは?
バッファローは水牛の英語名となっており、サイズは肩高150-190センチメートル、体重700-1200キログラムとヌーよりも圧倒的に大きくなっています。
角は顔の横方向に折れ曲がりつつ広がっており、角の横断面がほぼ三角形であることも特徴で、水浴びを好むことから水牛と呼ばれるようになり、water buffaloという表記で水辺を好むウシ科の動物を総称する場合もあります。
食肉も可能ではありますが広く普及しているものではなく、インドでは比較的多く食べられており輸出も行われています。
誤用のケースとしてバイソンをバッファローと呼ぶ例がアメリカなどではあります。
バッファローという響きの格好良さ、力強さや突進力の強さのイメージもあり企業名やチーム名などにも使われている言葉です。
「水牛」とは
バッファローの日本での表記が水牛(スイギュウ)であり、バッファローと水牛は別個体ではありません。
言葉の響きの良さから学術的な文章を必要としない場合は水牛ではなくバッファローと呼ぶケースがあります。
スイギュウと検索したほうが情報が多く入るので注意したほうが良いでしょう。
「ヌー」と「バッファロー」と「水牛」の違い
「バッファロー」と「水牛」は表記の違いによるもので同一個体を指すため違いはありません。
「ヌー」と「バッファロー」はサイズが全く異なっており体重700-1200キログラムのバッファローに対してヌーは体重150~270キログラムと軽くなっており、ヌーにはウシカモシカの和名が付けられています。
角の形状は近しいものがありますがバッファローの方がより大きな角で断面が三角形となっています。
ヌーの生態の特徴は大移動でエサを求め大群で川を渡り、中には川で命を落とすものもいます。
バッファローはスイギュウとも呼ばれ水を好む点がヌーとの違いとも言えます。
商標やチーム名ではヌーに比べバッファローが圧倒的に使われています。
まとめ
「バッファロー」と「水牛」は呼び方の違いで同一ですが、「ヌー」と「バッファロー」は大きさや生態が全く異なっており、大移動が特徴的なヌー、1200キログラムもの体重になる巨大さがバッファローの特徴と言えます。