この記事では、「指名」と「任命」と「認証」の違いを分かりやすく説明していきます。
「指名」とは?
「指名」は「しめい」と読みます。
意味は「適任者をさがしている役割に対して、直接相手の名前を挙げて引き受けて欲しいと伝えること」です。
空いているポジションに対して「あの人がふさわしい」と名前を出して示すことです。
「指」は「ゆび」とも読み「指し示す」という意味、「名」は「人の呼び名」という意味、「指名」で「人の呼び名により指し示すこと」になります。
「指名」の使い方
「指名」は、名詞として「指名する・した」「指名される・された」「指名を受ける・受けた」「指名打者」などと使われたり、形容詞として「ご指名の相手」などと使われたりします。
基本的に、ある役割に対して、ふさわしいと思う人の名前を挙げて示すことに使われる言葉です。
「指名」の例文
・『上司からチームリーダーの使命を受けた』
「任命」とは?
「任命」は「にんめい」と読みます。
意味は「上の立場の人から、ある役職や官職に就く様に言い渡されること」です。
会社や組織などで、上の立場の人からある責任ある役職を担う様に言い渡されることです。
「任」は「まかせる」とも読み「ある役目にあてる」という意味、「命」は「言いつける」という意味、「任命」で「任せると言いつけること」になります。
「任命」の使い方
「任命」は名詞として「任命する・した」「任命される・された」などと使われることが多くなります。
基本的に、組織で上の立場の人が、下の立場の人に対してある役職に就く様に言い付けることに使われる言葉です。
「任命」の例文
・『彼女は若くして支店長に任命された』
「認証」とは?
「認証」は「にんしょう」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「公の機関が、正当に手続きされたものと明らかにすること」という意味で、ある行為や文書などが、然るべき手順を踏んで成立していると、公の機関が証明することです。
2つ目は「コンピュータやネットワークシステムを利用する為に必要な本人確認のこと」という意味で、通常はユーザIDとパスワードのことです。
上記に共通するのは「見極める」という意味です。
「認」は「みとめる」とも読み、「ものごとをそれと見極める」という意味、「証」は「あかし」とも読み、「確かな根拠に基づいて事実を明らかにすること」という意味、「認証」で「確かな根拠に基づいて事実を明らかにして見極めること」になります。
「認証」の使い方
「認証」は名詞として「認証する・した」「認証される・された」「認証番号」などと使われることが多くなります。
基本的に、根拠に基づいて、ある人や物が正当なものである、本人であると見極めることに使われる言葉です。
「認証」の例文
・『国の認可を受けた場合、認証番号が与えられる』
「指名」と「任命」と「認証」の違い
「指名」は「ある役割に対して、ふさわしいと思う人の名前を挙げて示すこと」という意味です。
「任命」は「組織で上の立場の人が、下の立場の人に対してある役職に就く様に言い付けること」という意味です。
「認証」は「根拠に基づいて、ある人や物が正当なものである、本人であると見極めること」という意味です。
まとめ
今回は「指名」と「任命」と「認証」について紹介しました。
「指名」は「名前を挙げて示す」、「任命」は「ある役職に就く様に言いつける」、「認証」は「確かであると見極める」と覚えておきましょう。