この記事では、「締める」と「閉める」と「絞める」の違いを分かりやすく説明していきます。
「締める」とは?
「締める」は「しめる」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「強く引っ張ったりひねったりして、緩みない様にする」という意味で、適度な状態まできつく調整することです。
2つ目は「長い布やひもなどを巻き付けて、固く結ぶこと」という意味で、帯やネクタイなど、固く巻き付けて使うことです。
3つ目は「固定して動かない様にする」という意味で、鍵など道具を使って固定することです。
4つ目は「出費を減らす」ということで、金銭を節約することです。
5つ目は「大勢で手を打ち合わせて、ものごとのけじめを祝うこと」という意味で、「三本締め」など手を打つ習慣のことです。
上記に共通するのは「しっかり固定する」という意味です。
「締める」の使い方
「締める」は動詞として「締める・締めた」と使われたり、副詞として「締めて」と使われたりします。
基本的に、ものが緩まない様にしっかりと回して固定することや、けじめを付けることに使われる言葉です。
「締める」の例文
・『ドアノブのねじをしっかりと締める』
「閉める」とは?
「閉める」は「しめる」と読み、の意味は以下の通りです。
1つ目は「窓や戸などの隙間をぴったりとふさぐこと」という意味で、窓や扉で仕切られた状態にすることです。
2つ目は「お店の営業を終わる」という意味で、営業時間が終わったり、営業自体をやめることです。
上記に共通するのは「外部と隔てる」という意味です。
「閉める」の使い方
「閉める」は動詞として「閉める・閉めた」と使われたり、副詞として「閉めて」と使われたりします。
基本的に、ある物を動かして、外側と内側を仕切ることに使われる言葉です。
「閉める」の例文
・『風が強くなってきたので窓を閉める』
「絞める」とは?
「絞める」は「しめる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「手やひもなどを巻き付けて強く押さえること」という元の意味で、ぎゅうぎゅうと強く巻いて圧迫することです。
2つめは「上記の様にして生き物を殺すこと」という意味で、家畜や野鳥などを食用にすることです。
3つ目は転じて「気に入らない人を力でこらしめること」という意味で、生意気な後輩や邪魔な人を力で征することです。
上記に共通するのは「強く巻いて圧迫する」という意味です。
「絞める」の使い方
「絞める」は動詞として「絞める・絞めた」と使われたり、副詞として「絞めて」と使われたりします。
基本的に、何かをきつく巻き付けて押さえ込むことや、人を懲らしめることに使われる言葉です。
「絞める」の例文
・『被害者は首を絞められて殺された』
「締める」と「閉める」と「絞める」の違い
「締める」は「ものが緩まない様にしっかりと回して固定すること」「けじめを付けること」という意味です。
「閉める」は「ある物を動かして、外側と内側を仕切ること」という意味です。
「絞める」は「何かをきつく巻き付けて押さえ込むこと」「人を懲らしめること」という意味です。
まとめ
今回は「締める」と「閉める」と「絞める」について紹介しました。
「締める」は「回して固定する」、「閉める」は「内と外を仕切る」、「絞める」は「巻いて押さえつける」と覚えておきましょう。