「ざるそば」と「もりそば」と「せいろそば」の違いとは?分かりやすく解釈

「ざるそば」と「もりそば」と「せいろそば」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「ざるそば」「もりそば」「せいろそば」の違いを分かりやすく説明していきます。

3語は現代において本質的にはほとんど違いはありませんが、由来をたどると盛られている食器や原材料により異なるものですので、この記事を参考にしていただければ幸いです。

「ざるそば」とは?

「ざるそば」とは、「竹ざる」の上に茹でた麺状の「そば」を盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルの食べ物です。

現代では後述の「もりそば」との違いは上に海苔が乗っているかどうか程度ですが、もともとは江戸時代に「もりそば」よりも「高級・高品質」「そば」として生まれ、麺自体に「そばの実を多く」使っており、つけ汁も当時高級だった「みりんを多く」使っているなどの違いがあります。

現代でも由来に則って麺やつけ汁の品質に差を設けている飲食店もあります。


「もりそば」とは?

「もりそば」とは、茹でた麺状の「そば」を皿などの食器に盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルの食べ物です。

ただし、前述の「ざるそば」、後述の「せいろそば」は除きます。

発祥の経緯を説明すると、もともとはそば粉をだんご状に丸めて食していた「そばがき」から派生し、そば粉を麺状にして茹でて食べるスタイルが確立しましたが、麺状にしたものは全て単純に「そば」「そば切り」と呼ばれていました。

しかし、別の食器に盛られた「そば」を椀のつけ汁につけて食べるスタイルと「そば」もつけ汁も一緒の食器に入れて食べるスタイルの二つが新たに誕生し、前者を「もりそば」、後者を「ぶっかけそば」などと呼ぶようになったと言われています。


「せいろそば」とは?

「せいろそば」とは、「せいろ」の上に茹でた麺状の「そば」を盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルの食べ物です。

由来から説明しますと、江戸時代の製粉技術ではそば粉から作った麺が茹でている途中に切れてしまうことが多かったため、蒸す調理法を施すために蒸し器である「せいろ」に入れて調理・提供したことが発祥です。

しかし、蒸す調理法では時間がかかる上に大量調理することが難しく、最終的には廃れてしまい、茹でる調理法に統一されました。

調理法は茹でているのに「せいろ」に入っている理由は諸説ありますが、「見た目の量をかさ増する」ために「せいろ」に入れていたことが現代まで名残となっていると言われています。

「ざるそば」と「もりそば」と「せいろそば」の違い

まず、食器が違います。

この3つは茹でた麺状の「そば」をある食器に盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルで共通していますが、「竹ざる」に盛られているのが、「ざるそば」「せいろ」に盛られているのが「せいろそば」、この2つ以外が「もりそば」となります。

なお、現代ではほとんど区別されなくなりましたが、由来をたどると「ざるそば」「もりそば」より「高級・高品質」という違いもあります。

まとめ

「ざるそば」「もりそば」「せいろそば」についてまとめると以下となります。

「ざるそば」「竹ざる」の上に茹でた麺状の「高級・高品質」「そば」を盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルの食べ物です。

「もりそば」「竹ざる」の上に茹でた麺状の「そば」を盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルの食べ物の内、「ざるそば」でも「せいろそば」でもないものです。

「せいろそば」「せいろ」の上に茹でた麺状の「そば」を盛り、椀などに入れたつけ汁につけて食べるスタイルの食べ物です。