「デキストリン」と「マルトデキストリン」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「デキストリン」と「マルトデキストリン」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「デキストリン」「マルトデキストリン」の違いを分かりやすく説明していきます。

「デキストリン」とは?

天然由来の低分子量炭水化物を意味する言葉です。

D-グルコースをモノマーとする短鎖の糖質であり、数分子のグルコースがαもしくはαグリコシド結合で縮合反応し、合成されます。

食感や甘みを付与するために、さまざまな加工食品に使用され、アミラーゼ酵素の存在下でデキストリンに分解され、でんぷん質の食品を消化する際に生成されます。


「マルトデキストリン」とは?

「デキストリン」と同様に、天然由来の低分子量炭水化物を意味する言葉です。

基本的に、αグリコシド結合で結ばれた3から17個のD-グルコースユニットの組み合わせだと言えます。

化学式はC6nH (10n+2)O (5n+1)です。

食感や口当たりを良くするために食品成分として使用され、粉飴の材料としても利用されます。


「デキストリン」と「マルトデキストリン」の違い

「デキストリン」「マルトデキストリン」の違いを、分かりやすく解説します。

「デキストリン」「マルトデキストリン」は、どちらも天然由来の低分子量炭水化物を意味する言葉ですが、それぞれに違いがあります。

「デキストリン」は、D-グルコースユニットが主にαもしくはα-グリコシド結合で結合したものです。

でんぷん質の食品を経口および胃腸で消化する際、また麦芽製造工程やカラメル化工程で生成されます。

アミロデキストリン、エリスロデキストリン、アクロデキストリンの3種類に分類されることでも知られています。

その一方で、「マルトデキストリン」は、基本的にαグリコシド結合で結ばれたD-グルコースユニットの組み合わせのことです。

多糖類に属し、吸湿性のある白色の噴霧乾燥粉末であり、食品の食感や口当たりを良くするために使用されます。

ビールの醸造、食品の増粘剤、粉飴の材料として使用されます。

まとめ

「デキストリン」「マルトデキストリン」は、共に天然由来の低分子量炭水化物ですが、それぞれの特性には違いがあります。

「デキストリン」「マルトデキストリン」の意味をそれぞれ正しく理解できるように注意しましょう。