「ボンレスハム」と「焼豚」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「ボンレスハム」と「焼豚」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「ボンレスハム」「焼豚」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ボンレスハム」とは?

「ボンレスハム」は、豚肉のももで作られているハムです。

生の豚もも肉を塩漬け、調味してからくん煙やボイルをして作ります。

「ボンレス」は英語で“boneless”と表記し、「骨抜き」を意味しています。

豚のももに骨が付いたままハムに加工したものを「骨付きハム」と呼ぶことに対し、骨を抜いたももで作られているものが「ボンレスハム」と呼ばれています。

脂が少ないのでほかの部位で作ったハムに比べてあっさりして肉のうまみが感じられる、という特徴があります。

スライスしてそのまま食べるほか、厚切りにしてハムステーキにして食べるのがおいしいといわれます。


「焼豚」とは?

「焼豚」【やきぶた】は、豚肉のロースやバラ肉のブロックをタレに漬けてから焼く料理です。

中国では「叉焼(チャーシュー)」と呼び、豚肉のブロックを香辛料や塩などを調合したタレに漬けて炙り焼きした料理を指します。

また、地域によって味付けや食べ方が異なります。

日本では、豚肉のブロックをしょうゆベースのタレで煮た「煮豚」「焼豚」「チャーシュー」と呼ぶことも多くなっています。

主にラーメンのトッピングやチャーハンの具などに使われており、ラーメンの具は豚肉以外の肉で作ったものも「チャーシュー」と呼ばれることがあります。

中国の「焼豚」は炙り焼きがしてあるので、表面は香ばしく肉はジューシーです。

一方、日本で食べられている「焼豚」は煮てあるので、肉が柔らかく中まで味がしみているところが違っています。


「ボンレスハム」と「焼豚」の違い

「ボンレスハム」「焼豚」の違いを、分かりやすく解説します。

「ボンレスハム」「焼豚」は、スーパーの肉加工品売り場でブロックやスライスした商品が販売されており、名前は違えど似ている印象を受ける食品です。

「ボンレスハム」は生肉を塩漬けしてからくん煙やボイルをして作る加工食品で、目的は肉の長期保存にあります。

「焼豚」は、生肉をタレを漬けてから炙り焼きをして作る中華料理で、日本では煮て作ることも多いです。

「ボンレスハム」の旨みは熟成によって引き出されたもので、「焼豚」の旨みはタレを付けて香ばしく焼くことで引き出されています。

また、「ボンレスハム」は赤身の多いももが使われているのであっさりしており、「焼豚」は脂を含むバラ肉やロースで作られているのでジューシーという違いもあります。

このように「ボンレスハム」「焼豚」では、豚肉の部位、製法、味わいなどに違いがみられます。

ただ、食べ方にはっきりした取り決めはないので、実際にはラーメンを作る時「焼豚」の代わりに「ボンレスハム」の薄切りを、冷やし中華のトッピングのハムの代わりに「焼豚」を使ったりするケースも少なくありません。

まとめ

「ボンレスハム」「焼豚」はどちらも豚肉の加工食品で、見た目もどことなく似ています。

ただし、使われている豚肉の部位、製法、味わいなどが違います。