この記事では、「リブロース」と「サーロイン」と「ヒレ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「リブロース」とは?
「リブロース」は牛肉の部位の一種で、背側のろっ骨にある霜降りが多い部位のことです。
牛の背側の肩から腰までの肉は「ロース」と呼ばれ、その一部に「リブロース」が含まれます。
牛の食肉には部位が9個あり、「ロース」の中には頭側から順に「肩ロース」「リブロース」「サーロイン」が並んでいます。
「ロース」は赤身が柔らかくてほど良い脂身があり、「焼くとおいしい」ことから“roast”(ロースト)にちなんで「その呼び名がつけられました。
“rib”(リブ)とはあばら骨のことで、ろっ骨の所にある「ロース」が「リブロース」と呼ばれているのです。
「リブロース」は、牛肉の部位の中でも霜降り(脂肪の「さし」が細かく入っている状態)が多いため、柔らかくて脂特有の甘味があります。
すきやき、ステーキに適し、牛肉の中でも高級な部位とされています。
また、豚肉も「肩ロース」に近い「ロース」が「リブロース」と称して販売されることがあります。
さしが入って柔らかく、ソテーやとんかつにして食べるのが美味です。
「サーロイン」とは?
「サーロイン」は牛肉の部位の一種で、背側の中央にあり柔らかい部位のことです。
主にステーキで提供され、高級な部位として知られます。
「サーロイン」は「ロース」の一部で、「リブロース」と「ランプ」の間に側に位置しています。
この部位はあまり動かさないために筋肉が発達し過ぎず、肉質は柔らかくてほど良い霜降りが入り、ジューシーなところが特徴です。
「サーロイン」は英語で“sirloin”と表記します。
これはロースを意味する“loin”(ロイン)に“sir”(サー)の称号を付けたもので、それだけおいしく価値が高い部位であることを物語っています。
豚肉の部位を「サーロイン」と呼ぶことはほとんどありませんが、お店によっては「ロース」の背側でヒレの上にある部分を「サーロイン」と呼んで提供することもあります。
「ヒレ」とは
「ヒレ」とは、牛肉や豚肉の腹部にある柔らかくて赤身の多い部位のことです。
日本では、フランス語の“fillet”(フィレ)が転じて「ヒレ」と呼ばれています。
「ヒレ」は「ロース」や「サーロイン」のすぐ下にあり、あまり動かさないので肉質が柔らかく脂肪が少ないところが特徴です。
味は淡泊で、ステーキ、カツ、ソテーなどに適しています。
「リブロース」と「サーロイン」と「ヒレ」の違い
「リブロース」「サーロイン」「ヒレ」は、牛肉のステーキなどに用いられる部位の名称です。
「リブロース」と「サーロイン」は牛の背側にある「ロース」に含まれ隣り合っています。
共に高級な部位と呼ばれ、「リブロース」は霜降りが多くすき焼きやステーキに、「サーロイン」は柔らかく適度な脂が付いてステーキやソテーに適しています。
「ヒレ」は、牛肉や豚肉の腹部にある柔らかく赤身の多い部位です。
味わいはさっぱりしており、主にカツやステーキに用いられています。
いずれも人気の高い部位ですが、特徴はこのように少しずつ異なります。
まとめ
「リブロース」「サーロイン」「ヒレ」は、牛肉のステーキに用いられる定番の部位です。
これらは隣り合っていますが肉質や味わいに違いがあり、それぞれに適した味わい方が楽しめます。
お肉を購入するとき、ステーキ店に行った時に役立つので、ぜひこれらの特徴を覚えておきましょう。