「寡婦」と「ひとり親」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「寡婦」と「ひとり親」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「寡婦」「ひとり親」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「寡婦」とは?

夫が死んでしまった妻が再婚せず生活することを「寡婦」【かふ】といいます。

そのため、籍は入れたままの主婦を指し、子供を育てる女性であったり、1人で家を守って生活する人を指すのです。

中には夫と離婚した後、再婚せず1人で生きる女性も「寡婦」と呼ぶ場合もあります。

「寡婦控除」を受けるための年齢制限はとくになく、所得控除は27万円も受けられるのです。


「ひとり親」とは?

籍は入れず子供を生んだ女性を「ひとり親」【ひとりおや】といいます。

結婚はせずに男性が子供を育てる父子家庭も「ひとり親」と呼び、仕事しながら育てる人が対象となるわけです。

この「ひとり親」と認められるには、所得金額が500万円以下であり、生活する上で子供がいることが条件になります。

役所で「ひとり親控除」を受けるには、結婚しないまま子供を生んだ人が対象です。


「寡婦」と「ひとり親」の違い

ここでは「寡婦」「ひとり親」の違いを、分かりやすく解説します。

離婚したり、死別した女性を「寡婦」といいます。

夫の生死が不明である人も「寡婦控除」の対象となり、青色申告時は必要な部分に記入して申請すれば控除を受けられるのです。

もう一方の「ひとり親」は結婚していない子供を持つ女性を「ひとり親」と呼びます。

「寡婦」のように結婚している過去がなくても、申請すれば「ひとり親控除」の対象になるのです。

ただ、控除の対象となるには婚姻関係である男性がいないのと、年間所得が500万円以下と証明できるのが必須になります。

「寡婦」の例文

・『60歳以上の寡婦は公的年金制度の優遇が受けられる』
・『夫が会社員で妻が40歳以上のとき中高齢寡婦加算になる』

「ひとり親」の例文

・『扶養親族ではないと証明できるかがひとり親控除の条件だ』
・『同一生計配偶者がいないのがひとり親控除の前提となる』

まとめ

夫が亡くなったか、最初から籍を入れず子供を作ったかの違いにより、「控除」が受けられるかの違いが出てきます。

詳しいことは役所のサイトで調べてみるといいでしょう。