「塩」と「アジシオ」はいずれも食品に使用するものですが、意味が異なるため使い分けが必要な場合があります。
この記事では、「塩」と「アジシオ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「塩」とは?
「塩」は「しお」と読む言葉で、「塩化ナトリウムを主成分とし、口に含むと塩辛い味がする物質」を意味します。
海水や岩塩から精製され、料理の調味料として使用されるほか、日本では「清め」のアイテムとして用いられています。
「アジシオ」とは?
「アジシオ」は「調味料や食品などで有名な味の素株式会社が販売する塩の商品名」を意味します。
くびれのある瓶に青色のフタがついているのが特徴で、1960年(昭和35年)から販売がスタートし、現在も食卓を中心に使用されています。
「塩」と「アジシオ」の違い
「塩」と「アジシオ」の違いを分かりやすく解説します。
「塩」は「塩化ナトリウムを主成分とする塩辛い味の物質」を意味し、海水から採取される「海水塩」や地層から採取される「岩塩」、塩分の濃度が高い湖で採取される「湖塩」といった種類があります。
「塩」は調味料のひとつとしても有名で、料理の味付けだけでなく、魚類の臭み消しや食材に含まれる水分をコントロールするなどの役割もあります。
また、「バスソルト」のように入浴剤として使用したり、日本では厄除けや邪気除けに使用したりしています。
一方、「アジシオ」は「味の素株式会社が提供する塩の商品名」で、「食用塩にグルタミン酸ナトリウムを混ぜ合わせたうま味調味料」を意味します。
グルタミン酸ナトリウムは鰹節や昆布、チーズなどに多く含有されている物質で、食品にうま味を加える作用があります。
特に、素材本来の味を引き出す働きがあり、「アジシオ」を料理にプラスすることでそのメニューのうま味が引き立つといわれています。
このため、料理に塩味だけを加えたい場合は「塩」を使い、塩気だけでは物足りない場合は「アジシオ」を使うのが適切とされています。
まとめ
「塩」は「塩化ナトリウムを主成分とした、塩辛い味がする物質」を示し、「アジシオ」は「味の素株式会社が提供する塩の商品名」を示します。
双方の特徴や、使用するシーンについてもチェックしておきましょう。
ぜひ言葉の違いを覚える参考にしてください。