この記事では、「ハンブルグ」と「ハンバーグ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ハンブルグ」とは?
「ハンブルグ」は、ドイツ北部にある「自由ハンザ都市ハンブルク都市」の通称です。
「ハンブルグ」はドイツ語で“Hamburg”と表記し「ハンブルク」と呼ばれています。
この都市はハンブルク港をかまえる国内最大の港湾都市で、物流の拠点、国際都市、娯楽の街として発展しています。
「ハンブルク」という地名は、ハンマブルク城に由来しています。
ハンマブルク城の名前は、湾を意味する“Ham”あるいは森に覆われた丘を意味する“Hamma”と城、とりでを意味する“burg”を組み合わせたものとされます。
そのハンマブルク城があることから「ハンブルク」と呼ばれるようになりました。
「ハンバーグ」とは?
「ハンバーグ」は、ドイツにある都市「ハンブルグ」発祥のひき肉を使った肉料理です。
ひき肉に刻んだたまねぎ、つなぎ(卵、パン粉など)、塩コショウ、ナツメグなどを混ぜ合わせ、成形したものをオーブンやフライパンで焼いて作ります。
この料理は、「ハンブルグ」風の肉を焼いた料理ということで「ハンブルグ・ステーキ」と名前が付けられ、アメリカに伝わってからは「ハンバーグ・ステーキ」と呼ばれるようになりました。
日本には明治時代に初めて「ハンブルク風ステーキ」として紹介され、名前が短縮されて「ハンバーグ」という名前で普及していきました。
初めは牛肉を使っていましたが、1960年代から合挽肉を使うことで手頃に楽しめる洋食として親しまれるようになりました。
「ハンブルグ」と「ハンバーグ」の違い
「ハンブルグ」と「ハンバーグ」の違いを分かりやすく解説します。
「ハンブルグ」と「ハンバーグ」は名前がよく似ていることから推測できるように、互いに強い関連性を持つ言葉です。
しかし、それぞれの意味は異なります。
「ハンブルグ」はドイツにある都市の名前ですが「ハンバーグ」はひき肉を成形して焼き上げた肉料理の名前です。
「ハンバーグ」は「ハンブルグ」で発祥した料理なので、「ハンブルグ」風のステーキという意味の「ハンブルグ・ステーキ」と呼ばれるようになりました。
「ハンバーグ」は、アメリカ風の発音で呼ぶ「ハンバーグ・ステーキ」を短縮した日本での通称です。
「ハンバーグ」のことを「ハンブルグ」と呼ぶとドイツの都市名と混同してしまう可能性があるので、「ハンバーグ」あるいは「ハンブルグ・ステーキ」と呼ぶのが良いでしょう。
まとめ
「ハンブルグ」はドイツにある都市の名前で、「ハンバーグ」は「ハンブルグ・ステーキ」が変化してできた通称です。
名前を見て想像できるように「ハンバーグ」という名前は「ハンブルグ」に由来しています。