粉薬以外の薬の種類として「錠」と「カプセル」があります。
2つの薬はそれぞれどんなもので何が違うのでしょうか。
この記事では、「錠」と「カプセル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「錠」とは?
「錠」とは、「粒状の薬」を表す言葉です。
粉末の薬を固めて粒状にしたものを指します。
個包装しないと保存しにくく分量も分かりにくい粉薬と比べ、固められた「錠」は一度に飲む分量を把握しやすく保存にも適しているのが大きな特徴です。
粉薬のように口に入れてすぐ溶けないので苦味がなく飲みやすさも改善されています。
胃の中で段階的に溶けていくので効果を調整したり副作用を抑えたりするのに向いています。
「カプセル」とは?
「カプセル」とは、「薬剤を水溶性の容器詰めた飲み薬」を表す言葉です。
粉末や顆粒、液状の薬を体内で溶けるカプセル型容器に詰めた薬を指します。
容器の性質によって溶ける時間を調整できるので薬効成分を時間で調節する放出制御製剤に向いています。
カプセルで包むことにより匂いや味を抑制できるので飲みやすさ改善にも効果的です。
「錠」と「カプセル」の違い
「錠」と「カプセル」の違いを、分かりやすく解説します。
「錠」と「カプセル」の違いは「製法」です。
どちらも1つずつ飲むタイプの固形薬ですが「錠」は薬を固めて作るのに対し「カプセル」は粉末や顆粒、液体の薬を容器に詰めて作るという違いがあります。
効果が表れるまでの時間は「カプセル」の方が早く、耐湿性や製造コストは「錠」が勝ります。
「錠」の例文
・『粉薬を飲むのが苦手なので錠にしてもらう』
・『1日3回3錠ずつ飲む薬』
「カプセル」の例文
・『喉に引っかかるのでカプセルの薬は苦手だ』
・『苦味がないのでカプセルの薬なら無理なく飲める』
まとめ
「錠」と「カプセル」は形の違いだけでなく性質にも違いがあります。
薬は健康に直結するので正しい知識を身につけておきましょう。