「神」と「仏」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「神」と「仏」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「神」「仏」の違いを分かりやすく説明していきます。

「神」とは?

神とは様々な宗教や神話に出てくる超越的な存在です。

多神教においてはそれぞれ何らかの物事や概念を司る存在であり、信仰し祈りを捧げることで恩恵をもたらしてくれるとされる存在もいます。

一部の神話には死後に神となった人もいますが、基本的には最初から神として生まれる神が一般的です。

また神は善良なものとは限らず邪悪な神もいますし、善や悪というベクトルでは語れないような神も存在します。


「仏」とは?

「仏」とは仏教において悟りに至った者です。

仏教というのは悟りを開いて苦の輪廻から抜け出すことを目標としている宗教であり、その悟りを開いた者が仏陀、つまりは仏になります。

ただし現在では悟りを開いた者だけでなく、そのために修行している者や、改心し仏から命を受けた者も含めることもある言葉です。

仏は最初からそういった特別な存在として生まれるわけではなく、人や動物などと同じように輪廻転生を繰り返す生き物や、人を惑わす悪鬼として生まれ、それが仏教に帰依したり修業によって悟りを開いて初めて仏となります。


「神」と「仏」の違い

「神」「仏」の違いを、分かりやすく解説します。

宗教や神話に出てくる超越的な存在が「神」で、仏教における最終目標である悟りを開いた者が「仏」です。

「神」は世界中の様々な宗教や伝説に登場しますが、「仏」は仏教にしか存在しません。

また「神」は一部の神話に登場するごく一部の人から昇華したもの以外全て最初から超越的な存在として生まれますが、「仏」は最初から仏としては生まれず、人や悪鬼として生まれた存在が仏教に帰依したり修行することによって仏になります。

まとめ

日本では神仏習合があったため神と仏の違いが曖昧になりがちですが、実際には全くの別物です。

「神」は超越的な存在という括りであり実際にどういう存在かは千差万別ですが、「仏」はどういった存在かが仏教の宗教観によって定められています。