この記事では、「神」と「天使」の違いを分かりやすく説明していきます。
「神」とは?
「神」とは宗教や民話において崇敬される絶対的で超越的な存在や、それに比類する存在です。
具体的にどのような存在なのかは宗教観や神話によって違い、一神教では唯一絶対の存在ですが、多神教においては様々な現象や概念にそれを司る神が存在します。
物事に善し悪しがあるように神にも善し悪しがあり、その対立によって神と神との敵対関係も神話では珍しくありません。
信仰の対象になっていても何かの加護を得られるとは言われていない神もいれば、熱心に祈るとご利益や恵みがあるとされる神もいます。
「天使」とは?
「天使」とは神の下僕や伝令としての役割を果たす存在です。
神に仕える存在は様々な神話や宗教で存在しますが、天使と呼ばれる存在は基本的に一神教にしか存在しません。
多神教と違い一神教の神は唯一絶対の存在しないので、その神の言葉を伝えたり神の命に従い動くための存在が天使です。
一神教の神は天と同一視されるので、文字通り天の使いと言えます。
人に試練を与えることを命じられた天使など人から見たら害悪のような存在もいますが、そういったものも含めて基本的に天使は善の存在です。
「神」と「天使」の違い
「神」と「天使」の違いを、分かりやすく解説します。
宗教や民話の崇敬される超越的な存在が「神」で、一部の宗教に存在する神の使いが「天使」です。
宗教的な存在としては「神」の下に「天使」が存在し、その逆はありません。
また多神教においては「神」には善良な存在も邪悪な存在もいますが、「天使」は人から見た善悪はあれど存在としては善の存在だけで、悪の存在になったものは別のものとして扱われます。
まとめ
様々な民話や宗教に出てくる超越的な存在を一括りにして分類する言葉が「神」で、一部の宗教に出てくる神の使いが「天使」です。
多神教では物事を司る神が直接ご利益や恩恵を授けてくれますが、一神教でそういった神の代わりに物事を司り加護を与えてくれる存在が天使と言えます。