「海苔」と「あおさ」と「青のり」の違いとは?分かりやすく解釈

「海苔」と「あおさ」と「青のり」の違いとは?言葉の違い【3語】

焼きそばやお好み焼きのトッピングや磯辺揚げには絶対に欠かせない青のりですが、お店に行くと青のりとよく似た緑色のあおさというものが売られています。

ぱっと見では違いが無いように思えますが、実は違う種類の食べ物だということをご存知でしょうか。

この記事では、「海苔」「あおさ」「青のり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「海苔」とは?

海苔とは紅藻や緑藻、藍藻などを含む食用の藻類の総称です。

それらを乾燥させ、火入れをするなどの加工をすることで私たちが普段食べている黒緑色の四角い「焼き海苔」「味海苔」になるのです。

おにぎりや巻きずしなど日本の食卓には欠かせない海苔ですが、その歴史は古く現在の四角い形のものが作られはじめたのは江戸時代の中頃にまでさかのぼります。

昔は養殖方法も安定しておらず、自然に頼る運任せだったことから「運草」とも言われていました。

現在海苔は日本だけではなく、中国や韓国、イギリスやニュージーランドでも養殖されています。


「あおさ」とは?

あおさとはアオサノリとも呼ばれ、ヒトエグサやアナアオサなど緑藻の一種です。

スーパーなどでは乾燥した平たいフレーク状の「あおさのり」、もしくは粉状の「あおさ粉」として売られていることが一般的です。

海苔と似た緑色をしているためあおさと呼ぶのかと思いきや、実はあおさは「石蓴」という漢字を書き、その色は関係ないのです。

フレーク状のものは味噌汁やお吸い物に入れて磯の香りを楽しむ汁物として主に食べられています。


「青のり」とは?

青のりとは食用として利用されているヒトエグサ、アナアオサ、スジアオノリなどの海藻の総称です。

つまり広義の意味ではアオサノリも青のりに含まれるのですが、旧アオノリ属のもの(スジアオノリやウスバアオノリなど)のみを「青のり」と呼ぶことが一般的になっているようです。

青のりは主に乾燥した「青のり粉」としてスーパーなどに売られており、お好み焼きややきそば、磯部揚げなどには欠かせない食材です。

あおさよりも青のりの方が香りがよく、そのため青のりはあおさより高級品として扱われています。

その分あおさの方が安価で購入することが出来ます。

「海苔」と「あおさ」と「青のり」の違い

「海苔」は紅藻や緑藻、藍藻など食用の藻の総称です。

その中の緑藻に分類されるヒトエグサやアナアオサを使っているのが「あおさ」、旧アオノリ属のものを使っているのが「青のり」と呼ばれています。

一般的に海苔と言うと焼き海苔や味付け海苔などのことを指します。

同じ緑藻ですがあおさよりも青のりの方が香りが良く、高級品とされています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

藻にも様々な種類があり、使われる藻や加工の仕方によって違う商品が出来上がります。

海苔もあおさも青海苔も、昔から私たち日本人の食卓には欠かせない食材。

スーパーで見かけた際はそのルーツと特徴の違いに少し注目してみるのもよいかもしれません。