この記事では、「コウモリ」と「ムササビ」と「モモンガ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コウモリ」とは?
「コウモリ(蝙蝠)」とは、コウモリ目に属する哺乳動物の総称です。
夜行性で、前肢が皮膜で出来た翼になっていて、それを広げて飛びます。
「コウモリ」の飛行能力は高く、鳥類と同じくらいあります。
「コウモリ」は元々「カワホリ(かはほり・かはぼり))」と呼ばれていました。
「コウモリ」の他の呼び方としては、「蚊食鳥(カクイドリ)」、「 飛鼠 (ヒソ)」、または「天鼠(テンソ)」などがあります。
他にも、雨天用の黒い洋傘のことを、「コウモリ(傘)」と言います。
「ムササビ」とは?
「ムササビ(?鼠・?鼠)」とは、ネズミ目リス科の哺乳動物で、日本固有の動物です。
全長は70センチ前後で、日本に住むリスの仲間では最大の大きさです。
樹の上に住み、植物食で木の葉や果実、冬芽などを食べます。
冬眠はせずに、冬も活動します。
「ムササビ」は夜行性なので、昼間は寝て、夜間に行動します。
前足と後ろ足の間に皮膜があり、それを広げて空中滑走し、樹の間を飛ぶことができます。
「ムササビ」は他にも、「バンドリ」、「野衾・野臥間、(ノブスマ)」などと呼ばれています。
「モモンガ」とは?
「モモンガ」とは、ネズミ目リス科の哺乳類で、「ムササビ」よりも小さく、全長は30センチ程度です。
前足と後ろ足の間に皮膜があり、それを広げて空中を滑走します。
「ムササビ」と同じく、植物食です。
夜行性で、昼間は樹洞の中などで寝ています。
日本の固有種である「ニホンモモンガ」は「ホンドモモンガ」とも呼ばれ、「モモンガ」と言われることもあります。
「コウモリ」と「ムササビ」と「モモンガ」の違い
「コウモリ」とは、コウモリ目に属する哺乳動物の総称を指します。
「ムササビ」は、ネズミ目リス科の哺乳動物で、日本固有の動物です。
また、「モモンガ」は、ネズミ目リス科の哺乳類で、全長は30センチ程度です。
「ムササビ」の生活圏は主に里山ですが、「モモンガ」は山の中で暮らしています。
また、「ムササビ」は「モモンガ」の2倍程度の体の大きさがあります。
いずれも飛ぶことができますが、「コウモリ」は鳥と同じくらいの飛翔能力があります。
「ムササビ」と「モモンガ」も飛びますが、「コウモリ」ほどではありません。
まとめ
「コウモリ」と「ムササビ」と「モモンガ」は哺乳動物ですが、皮膜を使って飛ぶことができます。
これらは鳥類とは違う構造で飛んでいますが、鳥類以外で飛ぶことができる数少ない動物だと言えるでしょう。
人間も哺乳動物に属していますが、「コウモリ」や「ムササビ」、または「モモンガ」のように皮膜を持っていませんし、空を飛ぶことができません。
人間にはない能力を持っている動物は他にもたくさん存在しています。
それぞれ過程の途中で、生き残っていくために必要な能力が進化し、代わりに必要でない能力が退化していきました。
今後も必要に応じて進化や退化を続けていくことでしょう。