この記事では、「組長」と「頭」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「組長」とは?
組織の1番上の位置にいる人を「組長」【くみちょう】といいます。
組という集団に属する者をまとめる役も担い、同じ事して目標を目指す統率者を指すのです。
使い方としては、「組長の指示に従う組員」といったように、暴力団では属する者が1番権力ある長の指示を聞き入れて行動するのが当たり前の世界になります。
元々は組合の長として活動する者を指し、省略して「組長」と言うようになりました。
また、地域をまとめる組長が職場で働く従業員の気力を高める役目も担うのです。
「頭」とは?
複数集まる者のつむりとなる人を「頭」【かしら】といいます。
例えば、江戸時代では町の火消しの「頭」は組に属する者へどこに行き、どのように消火するか伝える権限がある人を「お頭」と尊敬の念を込めて呼ぶのです。
体の中でも1番上となる「あたま」でもあり、下の者に意見したり、誤った行動するときは叱って秩序を守らせます。
元々は祭りでどこに何を準備するか指示したり、執行の権限を持つ人を指す呼び方でした。
また、「頭取」の言うことに従って行動する「小頭」は支え役として仕事します。
「組長」と「頭」の違い
ここでは「組長」と「頭」の違いを、分かりやすく解説します。
組をまとめる長を「組長」と呼び、その下で行動する者をまとめるわけです。
自分が長年経験してきて得た知識を伝えるため、組員を集めて伝授します。
やくざの世界では多くの組員を集めて組織を作り、色々な活動させて力をつけて組を強く成長させる人を「組長」と呼ぶのです。
もう一方の「頭」は組員の1番目立つ位置に立ち、問題が起きたときはいち早く責任を取る役目を担う人を指します。
「物頭」は武家の職名を指し、歩兵の頭として活躍していました。
まとめ
複数人をまとめる人を指しますが、またその役目や由来が異なります。
どういった役を担うかに着目して使い分けてみるといいでしょう。