「知人」と「知己」はいずれも「知」という漢字が含まれた熟語ですが、意味の違いはあるのでしょうか。
この記事では、「知人」と「知己」の違いを分かりやすく説明していきます。
「知人」とは?
「知人」は「ちじん」と読む言葉で、「知っている人物」「お互いに知っている人」を意味します。
漢字の「知」には「しる」「分かる」「理解する能力」といった意味があり、「人」は「人間」「人柄」等の意味が含まれています。
「知己」とは?
「ちき」と読む「知己」は、「自分についてよく理解してくれている人物」を意味する言葉です。
そのほか、「知人」という意味合いで使われることもあります。
「知」は「分かる」「しる」などを表し、「己」は「自分」「おのれ」といった意を示します。
「知人」と「知己」の違い
「知人」と「知己」の違いを分かりやすく解説します。
「知人」は「お互いに知っている人」「知り合い」を意味し、名前や顔を知っていたり、ある程度付き合いがあったりする関係性で用いられる言葉です。
一方、「知己」は「自分の考えや気持ちをよく理解してくれる人物」を意味し、「親友」に近い意味合いで使用されています。
また、「知己」は「知人」や「知り合い」という意味も含まれています。
「知人」の例文
「知人」は「知人に会う」や「私の知人は」などのように使用します。
日常会話を中心に様々な場面で使用されている言葉といえます。
・『旅行先で知人にバッタリ会った』
・『私の知人は郊外でカフェを営んでいる』
「知己」の例文
「知己」は「知己を得る」のように表現しますが、話し言葉で使う機会は少ないようです。
「知人」の意味で使用する場合も、会話ではなく文章で用いる方が自然かもしれません。
・『人生においてかけがえの無い知己を得る』
・『知己を頼って田舎から都会に出てきた』
まとめ
「知人」は「お互いに知っている人」「知り合い」を示し、「知己」は「自分についてよく理解してくれる人物」「知人」を示します。
「知己」が口語ではあまり使われない点もチェックしておきましょう。
ぜひ参考にして、状況に応じて使い分けてください。