この記事では、「炭素鋼」と「ステンレス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「炭素鋼」とは?
鉄と炭素の合金で、炭素以外の元素をほとんど含まない鋼のことを意味する言葉です。
炭素の量によって硬度や強度が変わり、一般的には0. 02%から2. 14%の炭素を含んでいます。
「炭素鋼」は硬くて強いですが、錆びやすいという欠点があります。
「ステンレス」とは?
鉄にクロムやニッケルなどの他の元素を加えた合金鋼を意味する言葉です。
とりわけ、クロムが10. 5%以上含まれていることが特徴として挙げられます。
金属表面に酸化皮膜が形成され、高い耐食性を持ちます。
「炭素鋼」と「ステンレス」の違い
「炭素鋼」と「ステンレス」の違いを、分かりやすく解説します。
「炭素鋼」と「ステンレス鋼」は、どちらも広く使用されている金属材料を意味する言葉ですが、それぞれに特有の性質と用途があると言えます。
「炭素鋼」は、鉄と炭素の合金で、炭素以外の元素をほとんど含まない鋼の1つを表現する際に使用する言葉です。
炭素の量によって硬度や強度が変わります。
比較的安価で、強度が高いため、建築材料や自動車部品などに広く使用されています。
その一方で、「ステンレス」は、鉄にクロムやニッケルなどの他の元素を加えた合金鋼を表現する際に使用する言葉です。
高い耐食性を持ちます。
クロムが金属表面に酸化皮膜を作り、金属内部までの腐食を防ぎます。
そのため、キッチン用品や医療器具など、衛生的で耐食性が求められる場所で使用されます。
このように、「炭素鋼」と「ステンレス」の違いは、成分の違いによる耐食性の差です。
まとめ
「炭素鋼」と「ステンレス」の違いは、耐食性と磁性にあります。
「炭素鋼」は、磁性を持ち、磁石が付くものです。
その一方で、「ステンレス」はクロムが含まれているため、錆びにくく、耐食性があります。
また、一般的な「ステンレス」は磁性を持たないオーステナイト系が多いですが、加工によって磁性を示すこともあると言えるでしょう。