この記事では、「地吹雪」と「暴風雪」の違いを分かりやすく説明していきます。
「地吹雪」とは?
「地吹雪」とは地面に積もった雪が強い風によって舞い上げられる現象です。
空模様は関係なく、積雪と風によって発生します。
また強い風と言ってもどの程度の強さかも問いません。
多少歩きにくくなる程度の風でも、足腰の弱い人では転倒してしまうような強さの風でも、地面の雪が舞い上げられているなら「地吹雪」と言えます。
人の目ほどの高さまでは雪が舞わず歩く分にはなんとかなる程度だったり、強い風と雪で出歩くには危険が伴うこともあったりと、危険度は風の強さによって異なるでしょう。
「暴風雪」とは?
「暴風雪」とは雪が降っていると同時に激しい風が吹いている状態です。
一般的に秒速20メートル以上の風が吹いていると暴風警報が出されますが、それくらい強い風と同時に雪が降っていると暴風雪とみなされます。
激しい風と降雪が合わさった状態なので、それまでに雪が積もっていたかどうかは問わず、地面に雪がない状態でも雪が降りつつ激しい風が吹いていれば暴風雪です。
「地吹雪」と「暴風雪」の違い
「地吹雪」と「暴風雪」の違いを、分かりやすく解説します。
地面に積もった雪が強い風で舞い上げられるのが「地吹雪」で、激しい風とともに雪が降っているのが「暴風雪」です。
「地吹雪」は地面に雪が積もっていれば今の天気は関係ありませんが、「暴風雪」は逆に雪が降っている天気であることが条件になります。
また「地吹雪」は積もった雪が舞い上がる程度の強さが最低限あれば風の強さは問いませんが、「暴風雪」は秒速20メートル前後以上の激しい風が吹いていることが条件です。
まとめ
雪が地面に積もっていたものか空から降っているものかと、風の強さの最低ラインが「地吹雪」と「暴風雪」を分ける条件です。
「地吹雪」の雪は地面に積もっていたもので風の強さは地面の雪が舞い上がる程度、「暴風雪」の雪は空から降っているもので、風の強さは何かに掴まらないと人は立てないような秒速20メートル前後が最低ラインになります。