この記事では、「普通食」と「常食」の違いを分かりやすく説明していきます。
「普通食」とは?
「普通食」【ふつうしょく】は食事の形態を表す言葉のひとつで、特別に作られたものではない一般的な食事を意味します。
「普通食」という言葉に明確な定義はなく、文字が表す通り「普通の食事」といった意味を持ちます。
普通の食事は、栄養構成や調理法に特別な制限はなく、日常的に取り入れることのできるものです。
一般には、食べる機能に支障がある人や食事制限のある人以外を対象とした、献立のバラエティに富んだ食事を指します。
なお、場面によっても異なりますが「通常食」「常食」「一般食」などと呼ばれることもあります。
「常食」とは?
「常食」「じょうしょく」は食事の形態を表す言葉のひとつで、食べる機能に支障がない人向けの食事を指します。
「通常食」ともいいます。
食事の形態は多岐にわたり、体調、世代などによってその人に合った献立を組むことが重要となっています。
食事は大きく分けると、療養中の人に合わせて栄養構成や調理法に配慮する「特別食」と、標準的な栄養構成で献立を組んだ「一般食」があります。
さらに「一般食」は、食べる機能に支障がない人向きに調理された「常食」と、高齢者など食べる機能が低下して食事に補助が必要な人向けの「介護食」や消化しやすく調理した「かゆ食」、子どもの食生活に合わせた「児童食」「離乳食」などが挙げられます。
ただし、場面によって「常食」の持つ意味合いが変わり、「一般食」が「常食」と呼ばれることもあります。
「普通食」と「常食」の違い
「普通食」と「常食」の違いを分かりやすく解説します。
「普通食」と「常食」はどちらも食事の形態を表したものです。
結論から言うとこれらはどちらも同じ形態の食事を指した言葉なので、互いに言い換えても意味は変わりません。
「普通食」は普通の食事、「常食」は通常の食事のことです。
病院で提供される「特別食」のように療養中の患者にあわせて特別に献立を組んだ食事ではない、一般的に提供されている食事を指します。
言葉の意味を掘り下げてみると、「普通」は並、一般的、ありふれている、といった意味を持ち、「通常」はいつもと変わらない、特別ではない、といった意味を持っています。
微妙なニュアンスの違いはありますが、「普通」と「通常」は類語の関係にあたり、基本的に「普通食」と「常食」に違いはありません。
まとめ
「普通食」と「常食」は特別ではない一般的な食事を意味し、互いにほぼ同じ意味を持ちます。
ただ、病院食や介護食など話題によって意味合いが変わることがあるので、場面に合わせて判断することが大切です。