「平米」と「立米」はいずれも「米」という漢字が使われた言葉ですが、意味が異なるため混同しないよう区別して理解することが必要です。
この記事では、「平米」と「立米」の違いを分かりやすく説明していきます。
「平米」とは?
「平米」は「へいべい」と読む言葉で、「平方メートル」を意味します。
「平」は長さの単位の直前につけて面積の単位を表す「平方」を短縮した語で、「米」は長さの単位である「m(メートル)」を示します。
「m」を「米」と表記するようになったのは明治時代からで、当時の中央気象台(現在の気象庁にあたる組織)が「メートル法」を導入する際にメートルを「米突」と表記するよう定めたことがきっかけとなっています。
「立米」とは?
「りゅうべい」と読む「立米」は「立方メートル」を意味する言葉です。
「立」は長さの単位の直前につけて体積の単位を表す「立方」を略した語で、「米」は先述したように「メートル」を漢字で表した言葉になります。
「平米」と「立米」の違い
「平米」も「立米」も「何かを測る単位」に関する意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「平米」は「平方メートル」を意味し、「面積の単位」のことを示す言葉です。
面積の単位は「長さの単位の2乗」で表すため、「平米」を記号で書くと「㎡」になります。
「平米」は主に土地や建物、住宅の広さを表す際に使用され、主に不動産分野でよく用いられています。
なお、「1平米」は「縦1m×横1m」の広さを示します。
一方、「立米」は「立方メートル」を意味し、「体積の単位」のことを指す言葉です。
体積の単位は「長さの単位の3乗」で表すため、「立米」を記号で表記すると「?」になります。
「立米」は建設分野や土木分野、ガス分野などの業界で用いられています。
なお、「1立米」は「縦1m×横1m×高さ1m」で計算します。
まとめ
「平米」は「面積の単位である平方メートル」を示し、「立米」は「体積の単位である立方メートル」を示します。
「米」が「メートル」を表すことや、「平米」と「立米」の記号表記についてもチェックしておきましょう。
ぜひ面積や体積を測る際の参考にしてください。