「再生」と「修復」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「再生」と「修復」の違いとは?言葉の違い【3語】

この記事では、「再生」「修復」の違いを分かりやすく説明していきます。

「再生」とは?

「再生」【さいせい】とは、一度失われたものが生まれ変わって元の状態を取り戻すことです。

使われている漢字を見てみると「再」「もう一度」「くり返す」ことを意味し、「生」「作り出す」「うまれる」「いきる」などの意味を表しています。

これらの漢字を組み合わせた「再生」「再び生まれる・生きる」と解釈できるように、一度失われたもの、命がなくなったものがよみがえり、再び機能できるようになる状況を表す言葉となっています。

生物体や物質が再びよみがえることを表すほか、収録した映像や音楽を繰り返し出すこと、心を新しく入れ替えることを表す時にも用いられる言葉です。


「修復」とは?

「修復」【しゅうふく】とは、傷んだり壊れたりした箇所を直して元の状態に戻すことです。

使われている漢字を見てみると「修」「壊れたところをなおす」ことを意味し、「復」「元に戻す」「ふたたび」という意味を持っています。

「修復」は、それぞれの漢字が持つ意味のとおり「壊れたところを直して、再び元の状態をよみがえらせること」を表しています。

主に、建造物や創作物の壊れた箇所を直すこと、生物体の傷んだ箇所が機能を取り戻すことを表す言葉です。

また、一度破たんした関係を元にもどすことも「修復」ということがあります。


「再生」と「修復」の違い

「再生」「修復」の違いを分かりやすく解説します。

これらは、壊れたり失われたりしたものが元の状態を取り戻すことを表す言葉です。

「再生」「一度ものを失った後、同じものが新しく生まれ出てきて元の状態に戻る」ことを表します。

一方、「修復」「失ったところを直すことによって元の状態を取り戻す」ことを意味しています。

「再生」は直して再利用することはできませんが、新しいものに置き換えることで元どおりに機能できるようになります。

対して、「修復」は壊れたところだけを作り直して再利用できるようになる点が「再生」と異なっています。

なお、生物が傷を受けた時も組織の「修復」「再生」によって傷が治っていきます。

「再生」の例文

・『火傷をしたが跡にケロイドは残らず、新しくきれいな皮膚が再生した』
・『古紙として回収された牛乳パックや雑誌などが再生紙に生まれ変わる』

「修復」の例文

・『台風で瓦がはがれてしまった屋根を修復する』
・『コンピュータのエラーによって破損したデータを修復する』

まとめ

「再生」は新しいものに置き換えられる、「修復」は壊れた部分だけを直して再利用する、というイメージです。

「再生」「修復」はニュアンスが近い言葉ですが、このように意味は異なります。