「俳諧」と「連歌」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「俳諧」と「連歌」の違いとは?言葉の違い【2語】

この記事では、「俳諧」「連歌」の違いを分かりやすく説明していきます。

「俳諧」とは?

もともと、俳諧の連歌もしくは俳諧連歌と呼ばれる滑稽な連歌を意味する言葉です。

伝統的な連歌の形式を活かしながら、俗語や漢語などの滑稽な言葉を取り入れた文芸だと言えます。

「俳諧」は、和歌から強い影響を受けた連歌から派生し、美しい言葉による優美な世界だけでなく、もっと滑稽で卑俗的な内容を表現できるようになりました。

このように、連歌とは形式が同じであるものの、内容においては性格の異なるもう1つの文芸として確立されました。


「連歌」とは?

和歌の五七五の長句に、他の人が七七の短句を付け加え、さらに別の人が、五七五を付け加えるという形式で、これが百句になるまで続けていく文芸を意味する言葉です。

「連歌」は、座の文芸とも呼ばれ、複数の人々が1つの場所に集まって歌を詠み継ぎ、1つの世界を完成させるという点が特徴として挙げられます。

また、「連歌」には一定のルールがあり、「式目」と呼ばれる規定に従って詠まれます。


「俳諧」と「連歌」の違い

「俳諧」「連歌」の違いを、分かりやすく解説します。

「俳諧」「連歌」は、どちらも日本の伝統的な詩の形式を意味する言葉ですが、それぞれに違いがあります。

「俳諧」は、短い詩で、自然の美しさや季節の変化を表現するために、十七音節の三行から成り立つものです。

その一方で、「連歌」は、複数の詩人が連携して作る長い詩のことです。

1つの句が次の句へと繋がり、それぞれの句が前後の句と関連しながらも独立した意味を持つように工夫されます。

これらの形式は、日本文学における表現の豊かさと、詩人たちの繊細な感性を示すと考えられます。

まとめ

「俳諧」「連歌」は、共に日本の伝統的な文芸でありながら、その性格や表現の仕方において大きな違いがあります。

「俳諧」「連歌」の形式を取りながらも、より自由で滑稽な表現を可能にした文芸であり、「連歌」は複数の人々が共同で創作する、より格式のある文芸だと言えるでしょう。