この記事では、「螢」と「蛍」の違いを分かりやすく説明していきます。
「螢」とは?
「螢(ほたる)」は鞘翅目(こうちゅうもく)ホタル科に属している昆虫の総称です。
「螢」は「蛍」の旧字体になります。
「蛍」とは?
「蛍(ほたる)」とは、鞘翅目ホタル科に分類されている昆虫の総称を意味しています。
「蛍」は夜に発光することで知られています。
「蛍」は他にも、「なつむし」、「くさのむし」、「火垂る」などと呼ばれています。
日本に生息する水生ホタルには、「ゲンジボタル」、「ヘイケボタル」、「クメジマボタル」の3種がいます。
中でも、日本で「蛍」と言えば、「ゲンジボタル」を指すことが多いようです。
「蛍」は水中にいる水生ホタルよりも、陸上の湿地にいる陸生ホタルの方が圧倒的に種類も数も多くいます。
また、日本では50種類ほどの「蛍」が生息していると言われています。
さらに、「蛍」はオスよりも、メスのほうが大きな体をしています。
そして、「蛍」は英語で「Firefly」と表記することができます。
「螢」と「蛍」の違い
「螢」と「蛍」の違いを、分かりやすく解説します。
「螢」と「蛍」はどちらも、鞘翅目ホタル科に分類されている昆虫の総称を表し、意味は同じです。
「螢」は「蛍」の旧字体になり、現在では一般的に「蛍」の漢字が用いられています。
「螢」と「蛍」には、このような違いが見られます。
まとめ
今回は「螢」と「蛍」の意味や違いなどについてご紹介してきました。
ちなみに、「蛍」はさまざまな熟語や慣用句などに用いられています。
例としては、「蛍雪の功(けいせつのこう)」、「蛍の光窓の雪(ほたるのひかりまどのゆき)」、「鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす(なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす)」、「蛍二十日に蝉三日(ほたるはつかにせみみっか)」、「蛍烏賊(ほたるいか)」などが挙げられます。
「螢」と「蛍」、それぞれの言葉の意味や違いを知ることで、より適切に使えるようになるでしょう。