この記事では、「精算」と「支払」と「決済」の違いを分かりやすく説明していきます。
間違えやすい言葉を正しく区別していきましょう。
「精算」とは?
精算(せいさん)とは、計算すること。
お金がいくらになるのか、はっきり割り出すことです。
1円単位まで細かく明細をあらわす行為を、精算と呼んでいます。
会社に必要経費を求めたり、飲み会の支払いを済ませたり、支出や出金にまつわるシーンで使われます。
もともと精算の「精」には「詳しく」という意味があります。
そのためアバウトではないもの、細々と算出したものを精算といっています。
漏れのないよう、お金にまつわる計算をおこなうことです。
「支払」とは?
支払(しはらい)とは、お金を払うこと。
税金の支払い、給与の支払い、電気料金の支払いなど、金銭を与える行為を「支払」といいます。
決まった額を入金すること、定まった金額を払い出す行為が支払です。
支払の「支」には「はらう・分け与える」という訳があります。
そのため個人や企業が持っている資産のうち、一部を分け与えることが支払です。
ちなみに支払の反対語は「受取」です。
あわせて覚えておきましょう。
「決済」とは
決済(けっさい)とは、商品やサービスを買って、その分のお金を支払うこと。
または金銭と引き替えに商品やサービスを与えることです。
お金と商品の売買契約を、まとめて決済と呼んでいます。
コンビニで料金を支払うコンビニ決済、スマホで代金を支払うキャッシュレス決済などがその一例です。
支払う手段は異なるけれども、売り手と買い手がお金にまつわる契約をおこなうこと。
それが滞りなく行われることが決済です。
似た言葉に決裁もありますが、こちらは上司が部下の案に対して判断をくだすこと。
意味は異なるので、注意しておきましょう。
「精算」と「支払」と「決済」の違い
それぞれお財布を出すシーンで用いられる、経済活動のひとつです。
精算とは、細かく計算すること。
仕事のシーンでは交通費や出張費など、かかった費用を経理部にあげる行為をさします。
経費を細かく出すのが精算です。
そして支払とは、お金を払うこと。
商品の代金を支払うほか、税金を納める行動をいいます。
さらに決済とは、売り買いのやり取りのこと。
おもに商品やサービスを、何らかの方法で買い取ることをいいます。
ちなみに最近流行りの電子決済とは、キャッシュレス払いをあらわします。
まとめると精算は、かかった経費を計算すること。
支払は税金や料金を納めること。
決済はネットやカードで、商品の代金を支払うことです。
それぞれお金にゆかりのある言葉ですが、使われるシーンが異なっています。
まとめ
「精算」と「支払」と「決済」の違いを分かりやすくお伝えしました。
いずれも金銭にまつわる用語です。
精算とは、支出を計算すること。
会社では経費の計上につかいます。
そして支払は代金を払うこと。
決済は売買取引を済ませること。
支払いを終わらせることです。
理解を深めていきましょう。