「自宅」と「在宅」はいずれも「宅」という漢字が使われた熟語ですが、意味合いが異なるため区別して使う必要があります。
この記事では、「自宅」と「在宅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自宅」とは?
「自宅」は「じたく」と読む言葉で、「自分の家」や「我が家」を意味します。
漢字の「自」には「おのれ」「自ら」「自分の」「おのずから」といった意味があり、「宅」には「家」「住まい」「屋敷」などの意味が含まれています。
「在宅」とは?
「ざいたく」と読む「在宅」は、「外に出ないで自分の家にいること」を意味する言葉です。
「在」は「物などがある」「場所などにいる」「住んでいる」などを表し、「宅」は「家」や「屋敷」「住まい」といった意を示します。
「自宅」と「在宅」の違い
「自宅」も「在宅」も「自分の家」という意味を含む点は共通していますが、次のような違いがあります。
「自宅」は「自分の家」や「自分が生活する上で本拠となる家」を意味し、「自分の家そのもの」を表す意味合いがあります。
一方、「在宅」は「自分の家にいること」を示し、「外出せずに自宅にとどまっている」といった意味合いがある言葉です。
「自宅」の例文
「自宅」は「自宅で〜する」「自宅の〜」などのように用いるほか、他の言葉と組み合わせて使うこともあります。
なお、「自宅する」のように使用することはないため注意しましょう。
・『彼女は自宅でピアノ教室を開いている』
・『友人に自宅の場所を教える』
・『台風の接近に伴い、会社から自宅待機の指示が出た』
「在宅」の例文
「在宅」は「在宅する」「在宅している」のように使われます。
そのほか、他の単語を組み合わせて複合語として用いる場合もあります。
・『明日は一日中在宅する予定だ』
・『在宅していたのにポストに不在票が入っていた』
・『週に2日は在宅勤務しています』
まとめ
「自宅」は「自分の家」を示し、「在宅」は「外に出ないで自分の家にいること」を示します。
両者の使用例もチェックして、シーンに合わせて使い分けましょう。
ぜひ類似する熟語の違いを理解する参考にしてください。