この記事では、「市水」と「上水」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「市水」とは?
市の公営水道である「市水」【しすい】は、市民が安全に水を飲めるよう各家庭に流す前に処理が施されます。
安全に飲めるように「カルキ」という塩素を入れて処理している水を指すのです。
水道を捻ればカルキの臭いがする「市水」を飲む前に、容器の中に入れて半日ほど置いてから飲む人もいます。
水道の蛇口を捻ればすぐ飲めて、洗濯や風呂、車を洗うなど色々な用途に使われているわけです。
「上水」とは?
飲み水として使えるようにしたものが「上水」【うえみず】です。
水の1番きれいな上澄み部分を飲料用として使えるように手間をかけて浄化しているのです。
水を流すために設置された「上水路」は水源となる場所からきれいにするためろ過していき、各家庭がすぐ使えるようにしてあります。
事業所は「上水」を引きたいと申し込んできたときは必ず受け入れるのが原則です。
元々は江戸穴上水といって河川から引いた水を飲めるようにして、米相場が終わった後は仲買人たちを帰らすため水を撒いた行為が由来となっています。
「市水」と「上水」の違い
ここでは「市水」と「上水」の違いを、分かりやすく解説します。
市が管理する水を「市水」と呼び、安全に飲めるようカルキを入れてから消毒してから各家庭の蛇口へ届けます。
すぐ飲めるほど安全な水の水質基準は厚生労働省が認めるほど安全です。
給水栓の捻り具合により量も調整できるのが便利なところであり、台所を中心に洗面所、風呂など水回りにはほとんど取り付けられています。
もう一方の「上水」は水を濾過したとき、1番きれいなところだけを家庭に流して飲めるようにした水です。
きれいな水であるため、病院では人工透析にも使われているほど安全なものになります。
まとめ
いずれも水を指しますが、市が管轄しているか、水道水のきれいな部分を意味するかの違いがあります。
どういった点が異なるか調べてみるといいでしょう。