この記事では、「不可」と「不可能」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「不可」とは?
受け入れられないと断定する状況を「不可」【ふか】といいます。
例えば、面接を受けたとき学歴が見合わなかったり、必要としている資格を持っていないので採用はできないと伝える際に使うのです。
また、試験を受けても体力が足りないは、記憶力がないと判断されたとき不合格になったとはっきり伝える場面でも使われています。
「不可能」とは?
今のままでは達成が見込めないとき「不可能」【ふかのう】といいます。
何の対策を打ち出さなければ実行すらできない状態であり、可能にならないので諦めるように促すのです。
例えば、冬に獲れる鰤【ぶり】を新鮮な状態で食べるのは可能ではないと伝えられます。
ただし、現状を改善すれば「不可能」も現実的になると挑戦する人の精神を指すのです。
「不可」と「不可能」の違い
ここでは「不可」と「不可能」の違いを、分かりやすく解説します。
一般的にはよくない状況であるとき「不可」と伝えます。
やってはいけないと思うことを「不可」といい、受け付けられないと思う状況であると伝えるのです。
もう一方の「不可能」は達成が難しいと思う状況であっても、まだ改善策はあると思う状況で使われています。
まったくやれない、無理な状況であるため行動するだけ無駄と伝えられるのです。
この2つの大きな違いは「不可」が手を出していけない状況で使いますが、「不可能」はまだ改善すればいい結果になると期待が持てる状態で使われています。
「不可」の例文
・『点数が足りないので、資格は取得不可だった』
・『多額のお金を開発資金に使うのは不可となった』
「不可能」の例文
・『地震が起きる1週間前に予言するのは不可能だ』
・『明日までに千枚の服を用意するのは不可能だ』
まとめ
無理という意味で使われている「不」を使っていますが、「可」と「可能」の違いを見分けてみるといいでしょう。