「ランプブラック」と「アイボリーブラック」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「ランプブラック」と「アイボリーブラック」の違いとは?言葉の違い【3語】

黒絵の具の種類として「ランプブラック」「アイボリーブラック」があります。

どちらも黒色ですがどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「ランプブラック」「アイボリーブラック」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ランプブラック」とは?

「ランプブラック」とは、「冷たく不透明な黒色」です。

元々はランプを燃やした時に出るススを原料にして作られていたことに由来する顔料絵の具の名称です。

きめ細かいススを原料にしているためやや青みがかり透明感はありません。

粒子のキメが細かいので下地を隠す力が強く、黒一色で塗りつぶすような使い方に向いています。


「アイボリーブラック」とは?

「アイボリーブラック」とは、「暖かみが感じられる半透明の黒色」です。

元々は原料に象牙を使っていたことからアイボリーの名称がつけられています。

現在象牙の取引は禁止されているので動物の骨を焼いたものを原料に用いて製造されています。

不透明で温かみがあり他の色と混ぜた時に黒くしすぎないのが大きな特徴です。


「ランプブラック」と「アイボリーブラック」の違い

「ランプブラック」「アイボリーブラック」の違いを、分かりやすく解説します。

「ランプブラック」「アイボリーブラック」の違いは「原料」です。

「ランプブラック」が燃焼後のススを原料にしているのに対し「アイボリーブラック」は象牙や動物の骨を原料にして作られる、という違いがあります。

原料の違いはそのまま絵の具の性質にも表れておりきめ細かいススを使った「ランプブラック」は塗りつぶす力が強く、粒子が比較的大きい「アイボリーブラック」は黒すぎず他の色となじみやすいのが特徴です。

「ランプブラック」の例文

・『ランプブラックの絵の具を買う』
・『背景をランプブラックで塗る』

「アイボリーブラック」の例文

・『アイボリーブラックで色を混ぜる』
・『影の部分はアイボリーブラックで塗っている』

まとめ

「ランプブラック」「アイボリーブラック」は同じ黒色の絵の具でも性質が大きく異なります。

それぞれの特徴を踏まえて使い分けてください。