この記事では、「ペンタサ顆粒」と「リアルダ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ペンタサ顆粒」とは?
メサラジンを主成分とする消化器官用薬を意味する言葉です。
とりわけ、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療に用いられます。
「ペンタサ顆粒」は腸の炎症を抑えることにより、腹痛、下痢、血便などの症状を改善します。
小腸から大腸にかけて徐々にメサラジンが放出されるように設計されており、クローン病にも適応があります。
また、顆粒状のため、服用しやすいという利点がありますが、エチルセルロースでコーティングされているため、噛んだりすりつぶして服用することは避ける必要があります。
「リアルダ」とは?
メサラジンを大腸全域で持続的に放出し、特に直腸からS状結腸部位への送達性を高めた新しいタイプのメサラジン製剤を意味する言葉です。
「リアルダ」は、小腸下部のpHでコーティングが溶解し、マルチマトリックス(MMX)と呼ばれる親水性基剤と親油性基剤が混合された構造になっているため、大腸でメサラジンが持続的に放出されます。
また、「リアルダ」は、1日1回の服用で済むため、服用回数が少なく、飲み忘れが少ないという利点があります。
「ペンタサ顆粒」と「リアルダ」の違い
「ペンタサ顆粒」と「リアルダ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ペンタサ顆粒」と「リアルダ」は、いずれも潰瘍性大腸炎の治療に用いられるメサラジン製剤ですが、それぞれ異なる特徴を持ちます。
「ペンタサ顆粒」は、小腸から大腸にかけて徐々にメサラジンが放出されるように設計されるものです。
クローン病にも適応があります。
その一方で、「リアルダ」は、小腸下部でコーティングが溶解し、大腸内で持続的にメサラジンが放出されるように設計されるものです。
1日1回の投与で済むため、服用の便宜性が高いとされています。
「ペンタサ顆粒」と「リアルダ」の違いは、患者さんのライフスタイルや病状に合わせて、最適な治療選択を実施する上で重要だと考えられます。
まとめ
「ペンタサ顆粒」と「リアルダ」は、いずれも潰瘍性大腸炎の治療に使用されるメサラジン製剤ですが、それぞれに特徴があると言えるでしょう。