この記事では、「ブギウギ」と「ブルース」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ブギウギ」とは?
ブギウギとはブルースの演奏形式の1つで、1920年代にアメリカで誕生しました。
英語のboogie woogieをそのまま日本語読みした言葉です。
ブギウギはピアノでブルースを演奏する際に用いられた形式で、左手は一定のリズムを繰り返し右手では旋律が変奏するものです。
ダンスミュージックとして流行しました。
日本でも第二次世界大戦後にブームとなり、東京ブギウギやヘイヘイブギーなどの歌が生まれています。
2023年10月から放送されたNHKの朝の連続テレビ小説「ブギウギ」は、東京ブギウギを歌った歌手の笠置シヅ子をモデルにしたテレビドラマです。
「ブルース」とは?
ブルースとは、19世紀後半頃にアメリカの南部で生まれた音楽です。
アフリカ系アメリカ人によって生み出されました。
黒人霊歌やフィールドハラー、労働歌などが融合して生まれたとされます。
元々は奴隷として過酷な労働を強いられた彼らの憂鬱や悲哀を表現した音楽で、身近な出来事や感情を表現した曲が多いです。
日本でも「別れのブルース」や「昭和のブルース」といった曲がありますが、アメリカのブルースとは微妙にメロディ等は異なっています。
「ブギウギ」と「ブルース」の違い
ブギウギはブルースの演奏形式の1つで、ブルースから派生して生まれました。
ブギウギは速いテンポで強いビートで演奏し、軽快で楽しい曲が多いです。
それに対してブルースはゆったりとしたテンポで演奏され、悲しみや憂鬱、反発といった感情を豊かに表現しています。
失恋や喪失感、悲哀、闘争などをテーマにしていることが多いです。
また、ブギウギはダンスミュージックとしても用いられます。
まとめ
ブギウギはブルースから派生して生まれました。
ブギウギは速いテンポで楽し気な曲が多いですが、ブルースはゆったりとしたテンポで悲しみや憂鬱といった感情を表現した曲が多いです。