この記事では、「残像」と「幻影」の違いを分かりやすく説明していきます。
「残像」とは?
外部からの刺激がなくなった後に残る感覚のことです。
一般的には視覚的な感覚に対して使われます。
残像には、原刺激と同質の感覚の残像を正の(陽性)残像、原刺激と明暗が反対、または補色的な感覚の残像を負の(陰性)残像という分類があります。
また、残像は刺激が強いほど長く残り、その消失は一様でなく、明暗が交互に消失することがあり、外界の任意の距離にある平面上に投射してみることが可能で、その見かけの大きさは投影面までの距離に比例します。
「幻影」とは?
感覚の錯誤によって、実際には存在しないのに、存在するかのように見えるものです。
幻とも言います。
幻影には、自然現象や物理的な原因によるものと、心理的な原因によるものとがあります。
また、幻影は、まるで現実に存在しているかのように、心の中に描き出されるものとも言えます。
「残像」と「幻影」の違い
「残像」と「幻影」の違いを、分かりやすく解説します。
「残像」とは、外部からの刺激がなくなった後に残る感覚のことです。
一般的には視覚的な感覚に対して使われます。
その一方で、「幻影」とは、感覚の錯誤によって、実際には存在しないのに、存在するかのように見えるものです。
「残像」の例文
・『目を閉じてもなお、まぶたの裏には残像となって先程見た映像が映っていた』
・『彼の動きが早すぎて、残像があるように見えた』
「幻影」の例文
・『彼女はいつまでも、彼の幻影に悩まされている』
・『無神論者にとっては、神の存在は幻影にすぎない』
まとめ
「残像」とは、刺激を与えて感覚が生じた後、その刺激を除去しても感覚が残っていることです。
その一方で、「幻影」とは、感覚の錯誤によって、実際には存在しないのに、存在するかのように見えるものです。
それぞれの言葉を正しく使い分けられるように注意しましょう。