「難渋」と「四苦八苦」の違いとは?意味や違いを分かりやすく解釈

「難渋」と「四苦八苦」の違いとは?違い

この記事では、「難渋」「四苦八苦」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。

「難渋」とは?

順調に物事が進まず、困難を極めることを「難渋」【なんじゅう】といいます。

進行するのが大変苦労するほど問題が多く、簡単には進められないほど難しい状況を指すのです。

使い方としては、「商談は難渋する」といってうまく仕事が進まない状態を指します。

このように、自分の思い通りにならないことを指し、困り果てる現実に解決策を見出せず困難を極めるのです。


「四苦八苦」とは?

この上ない苦しみを味わって抜け出せず、苦労するのが「四苦八苦」【しくはっく】といいます。

たいへん苦しい状況に置かれている状態を指し、病苦や生苦、老苦と死苦にいたる四苦の苦しみを指すのです。

そこに怨像会苦や愛別離苦、五蘊盛苦、求不得苦といった4つの苦を足した言葉からくる仏教用語になります。

切羽詰ったその様を指す四字熟語でもあります。


「難渋」と「四苦八苦」の違い

ここでは「難渋」「四苦八苦」の違いを、分かりやすく解説します。

すらすら自分が思ったように物事が進まない様子に困ることを「難渋」といい、苦労する状況に困惑するのです。

日常生活よりも職場や公的な場所で使う言葉でもあります。

もう一方の「四苦八苦」はかなり困難な状態に苦痛を伴うほど苦しみ、倒れそうになったり、辛いと感じながらどうにか努力して、前向きに生きようと頑張る姿を表せるのです。

「難渋」は物事がうまく進められない状況に苦しむ様子を指しますが、「四苦八苦」は人間の生きるうえで苦痛を感じるところに焦点を当てています。

「難渋」の例文

・『道路が渋滞しているので、救急車が進めず難渋している』
・『凄腕医師であっても、診断に難渋する病気であった』

「四苦八苦」の例文

・『四苦八苦してでも子供を大学まで行かせた』
・『不倫する2人は四苦八苦し、心中という道を選んだ』

まとめ

困難極める状況や状態を伝えるとき使いますが、使い方に違いがあります。

どのように使えばうまく使えるか学んでみるのもいい比較方法となるでしょう。

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